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-29- 夕陽
夕陽が沈む頃・・特に秋の過ごしやすい頃ですと、辺りの風景を見ているだけで、なぜか安らぎの気分が芽生えます。そこへ、群れをなすカラスがカァカァ…と啼きながら家路を急ぐ姿を目にすれば、これはもう安らぎの気分が最高潮に達します。^^
二階のベランダに射し込むオレンジ色の夕陽を見ながら館山は背凭れの椅子に身体を預け、ホッコリと寛いでいた。二十分ばかりウトウトしているうちに夕陽はすっかり傾き、西山の一角にその姿を隠そうとしていた。明日は休日という土曜である。館山の気分は安らいでいた。妻がキッチンで作るビーフシチューのいい香りが、どこからともなく流れて館山の鼻を擽った。舘山はオレンジ色に生える夕陽を浴びながらワインを傾け、幸せな安らぎ感を満喫した。
『いい気分だ…』
なんともいえない安らぎを館山は感じた。




