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-28- 疲労
疲労には肉体的な場合と精神的な場合がありますが、疲労すれば当然、安らぎは訪れません。分かり切ったことですが、これがなかなか難しいのです。
とある町役場である。そのとある課に勤務する底鍋は春の人事異動に向け精力的に働きすぎ疲労 困憊していた。
「底鍋君、おめでとう! 内示が出たよ。四月から課長補佐だっ!」
「どこですっ!」
「福祉課らしい…」
福祉課はお年寄り課と職員達から陰で呼ばれていた。底鍋は疲労のため益々、意気が落ちた。
「そうですか…。福祉課ですか…」
「なんだ、余り嬉しそうじゃないじゃないか」
「いや、そういう訳ではないんですけど…」
「管理職なんだから頑張りなさいよ」
「はあ、どうも…」
底鍋はこれだけ頑張ったんだから、総務あたりか…と、内心で踏んでいたのだ。それが福祉課とは…と落胆したのである。
「どこだっていいじゃないか。私なんか福祉課から総務へ異動したことがあるんだよ」
課長の言葉に、底鍋はまるで内心を見透かされているような気分でギクッ! としたが、少なからず安らぎ気分になった。




