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-27- 追憶
よかった時代の追憶に浸れば、自ずと心は安らぎます。^^
吉岡は浜松温泉で一泊した古い追憶に浸っていた。
『そう…あれはもう、三十年ばかり前だったな…』
当時は、それほど低殺伐とした時代でもなく、お買い物袋が必用などというギスギスした世情ではなかったことを吉岡は思い出した。
『あの頃に比べると、随分と小忙しい時代になった…』
コロナが世界に蔓延して以降、長閑だった村々の神社祭礼も消えた現在、どこか日本情緒がコロナ(医)の鋏で神(紙)が切られたように吉岡には感じれた。
『ははは…何も考えない方が安らげるな。追憶にかぎる…』
吉岡は良き時代の追憶で、現在の殺伐とした世情を忘れることにした。追憶する古き時代は、吉岡にとって世界にコロナや戦争のなかった時代だった。今の時代に安らぎがなければ、追憶に浸るしかない・・ということになります。^^




