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24/37

-24- 済ます

 アレがある、ナニもある…という状態では安らぎは訪れません。要するにすることがあれば、全てを済ますことで安らぎ感は湧いてくる訳です。^^

 老いが迫り退職し、職場から解放された坪内は疲れていた。明日はアレをしなければ…という家事に明け暮れていたのである。これなら、退職前の方が楽で安らげたな…と、しみじみ坪内は思うのだった。職場の場合は、アレコレあっても、出来なければ課内の同僚にお鉢が回ったのである。ところが退職して見れば、アレコレあっても誰も手助けしてくれないのである。仕方なく、一人でコツコツやらなければ仕方がなかった。

「無理せず、やるしかないか…」

 坪内は自分に言い聞かせるようにアレコレすることを続けた。その坪内も七十を過ぎ、無理が効かなくなった。坪内は全てを捨てて、安らげる世界へ消えてしまいたいな…と、しみじみ思うようになった。しかし、人として生きている以上、無理だな…と諦めた。

 人は死ななければ安らげないように出来ている訳ですね。^^

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