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18/37

-18- 求める

 安らぎを求めるのは誰だって同じでしょうが、求めたからといって必ずしも安らぎは手に入りません。

 とある地方にある川下医院である。

 最近、安らげない…と感じたサラリーマンの野崎は、川下医院で診察を受けていた。

「過労ですね。栄養剤を点滴しましょう。あとでお薬を出しておきます…。山村さん、点滴の準備を…」

 医師の川下は慣れた手つきでカルテを書きながら老女性看護師、花見咲に優しく言った。

「はい、先生…」

 花見咲は、これも慣れたように動き始めた。野崎は、これで安らげるぞ…と思いながら花見咲に誘導されるまま診療ベッドに横たわった。

 一時間後、点滴のお蔭で、身体がすっかり軽くなった野崎は、鼻歌を唄いながら徒歩で地下鉄(メトロ)の駅へと向かっていた。列車に乗って座席に座ると、疲労からか、たちまち眠くなった。ウトウトし、気づけば降りる駅を二つばかり乗り越していた。

「チェッ! これじゃ安らげんな…」

 野崎は安らぎを求めても、慎重でないとダメだな…ということに気づいた。

 安らぎを求めるには慎重さが必用なんですね。^^

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