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小話29 つくれない2
活気にあふれた店内。作業着の男は、その熱量に気圧されながらも歩き出した冒険者の男に続く。後を追い進んでいくと、カウンター席にたどり着いた。作業着の男は初めて来た酒場に、内心緊張しつつ男を真似ていすに座る。そのぎこちない様子に、はたと思い行ったのか作業着の男の背をバンバン叩いた。
「お前さん、酒場は初めてなのか!」
「まぁ。というか痛い痛い!」
「お、すまねぇ! やり過ぎちまったぜっ!」
欠けらも「やり過ぎた」と思ってない。作業着の男は半眼で男を見た後、大きくため息をついた。多分、この人はなにをいっても聞いてくれない様な気がする。
「お前さんは、何をそんな深刻に考えているんだ?」
「え?」
「え? って、お前さんあんな沈んだ表情で入り口に、突っ立ってたらわかるだろう」
「うっ」
確かに。男の言い分に不本意ながら、同意する。作業着の男は、自分の両手を見つめた。




