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小話16 「涼」を求めて
更新、遅くなってすみません。
貿易都市にある、とある酒場。
ここは酒も料理も美味いと評判があり、多くの人々で賑わう。勿論、オフの衛兵もいれば冒険者も。それだけ人が集まれば、自然と騒動も起こるのだが。
「暑いっ!」
照りつける太陽。じりじりと光で焼かれる肌。身体中のから流れ出る、大量の汗。汗で服は肌に吸い付き、その感触が気持ち悪い。その日。この貿易都市では、今までに類を見ない猛暑日だった。誰もが「涼」を求めて、街を練り歩く。
「こりゃ、中に入ったら麦酒だな。朝も昼も関係ねぇ」
酒場の常連客である冒険者の男は、酒場の入り口に立ちそう心に決める。するとなんだか暑さが遠のいた気がして、気分が良くなってきた。今のテンションを殺さぬまま、意気揚々と扉を開ける。
そして。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ!?」
店の中心、すぐ目の前にある「巨大なモノ」を見て、立ち尽くす。
そこには、天井にまで鋭い切っ先を伸ばした「巨大な氷の結晶」があったのだった。




