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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
4巻~
91/117

13/3236 空見津 倭國 青丹吉 常山越而

13/3236

青丹吉 あをによし あをによし

常山越而 奈良山越えて ならやまこえて

山代之 山背の やましろの

管木之原 管木の原や つつきのはらや

血速舊 千磐破る ちはやぶる

于遅乃渡 宇治の渡りの うぢのわたしの

瀧屋之 激つ谷の たぎつやの

阿後尼之原尾 阿後尼の原を あごねのはらを

千歳尓 千年にも ちとせにも

闕事無 欠くることなく かくることなく

万歳尓 万代に よろづよに

有通将得→有通 通ひありねと かよひありねと

空見津 そらみつる そらみつる

倭國 大和の国の やまとのくにの

須馬神尓 統め神に すめかみに

_→向将得 向けむなれりと むきえむなれりと

山科之 山科の やましなの

石田之社之 石田の杜の いはたのもりの

奴左取向而→奴左取而 幣取りて ぬさとりて

吾者越徃 我れは越え行く あれはこえゆく

相坂山遠 逢坂山を あふさかやまを


~~~~~


13/3237

題詞:或本歌曰


緑丹吉 あをによし あをによし

平山過而 奈良山過ぎて ならやますぎて

物部之 もののふの もののふの

氏川渡 宇治川渡り うぢかはわたり

未通女等尓 娘子らに をとめらに

相坂山丹 逢坂山に あふさかやまに

手向草 手向け草 たむけくさ

絲取置而 いと取り置きて いととりおきて

我妹子尓 我妹子に わぎもこに

相海之海之 近江の海の あふみのうみの

奥浪 沖つ波 おきつなみ

来因濱邊乎 来寄る浜辺を きよるはまへを

久礼々々登 くれくれと くれくれと

獨<曽>我来 ひとり吾が来るぞ ひとりあがくるぞ

 ※雷→曽 [元][天][紀]

妹之目乎欲 妹が目を欲り いもがめをほり


校異:丹 [元][天](塙) 青


~~~~~


13/3238

原文:相坂乎 打出而見者 淡海之海 白木綿花尓 浪立渡

訓読:逢坂を うち出でて見れば 近江の海 白木綿花に 波立ちわたる

仮名:あふさかを うちいでてみれば あふみのうみ しらゆふばなに なみたちわたる

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