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11/2743 中々二 君二不戀者 <枚>浦乃
題詞:(寄物陳思)
原文:中々二 君二不戀者 <枚>浦乃 白水郎有申尾 玉藻苅管
訓読:なかなかに 君に恋ひずは 比良の浦の 海人ならましを 玉藻刈りつつ
仮名:なかなかに きみにこひずは ひらのうらの あまならましを たまもかりつつ
校異:牧→枚 [類][古][紀]
(或本歌曰)
原文:中々尓 君尓不戀波 留<牛馬>浦之 海部尓有益男 珠藻苅<々>
訓読:なかなかに 君に恋ひずは 縄の浦の 海人にあらましを 玉藻刈る刈る
仮名:なかなかに きみにこひずは なはのうらの あまにあらましを たまもかるかる
校異:鳥→牛馬 [嘉] / 苅→々 [嘉][類][文][細]
*** メモ ***
(或本歌曰)
原文:中々尓 君尓不戀波 鴛<鴦>浦之 海部尓有益男 珠藻苅<苅>
訓読:なかなかに 君に恋ひには をしの浦の 海人にあらましを 玉藻刈り刈り[刈れ刈れ
仮名:なかなかに きみにこひには をしのうらの あまにあらましを たまもかりがり[かれかれ]
中途半端に君に恋をしていなかったら、今頃は鴛鴦の浦の漁村に嫁いで玉藻を苅っていたかもしれないな。
※留<牛馬>→鴛鴦
玉藻←賜りもの。
刈る←来ある。
をしの浦→愛しの裏。
たとえ中途半端でもあなたに恋をしていなかったならば、今頃は好きでもない人の許で海女をしていたのかな。




