11/2556 玉垂之 小簀之垂簾乎 徃褐 寐者不眠友 君者通速為
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原文:玉垂 小簾之寸鶏吉仁 入通来根 足乳根之 母我問者 風跡将申
訓読:玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね たらちねの 母が問はさば 風と申さむ
仮名:たまだれの をすのすけきに いりかよひこね たらちねの ははがとはさば かぜとまをさむ
***私的解釈***
修正:玉垂 小簾之鶏壽仁 入通来根 足乳根之 母我問者 風跡将申
訓読:玉垂らす 小簾の掛け簾に 通ひ入り来ね たらちねの 母が問はさば 風と申さむ
玉を垂らしてある簾の中に通ってきてください。母に聞かれたら「風よ」と答えますので。
旋頭歌と呼ばれる5-7-7-5-7-7の変則歌。
鶏の主な読みは「かけ、け、とり」。
ここでは寿(壽)が「吉寸」に分解されたと考える。
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原文:玉垂之 小簀之垂簾乎 徃褐 寐者不眠友 君者通速為
訓読:玉垂の小簾の垂簾を行きかちに寐は寝さずとも君は通はせ
仮名:たまだれの をすのたれすを ゆきかちに いはなさずとも きみはかよはせ
***私的解釈***
訓読:玉垂れし 小簀の垂らすを 褐みゆく 寝ねば寝ねずとも 君は通はせ
日が暮れだして、玉の垂れた簾が褐色に染まっていく。もう寝てるかもなんていう遠慮はいらないので、早く通って来なさい。
(未然形)ば − 順接の仮定条件。
(連用形)は − 順接の仮定条件。
(連体形)は − 詠嘆。
(已然形)ば − 順接の確定条件。
(終止形)とも − 逆接の仮定条件。
(已然形)ど/ども − 逆接の確定条件。
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原文:垂乳根乃 母白者 公毛余毛 相鳥羽梨丹 <年>可經
訓読:たらちねの 母に申さば 君も我れも 逢ふとはなしに 年ぞ経ぬべき
仮名:たらちねの ははにまをさば きみもあれも あふとはなしに としぞへぬべき
校異:者 [嘉] 七 / 羊→年 [嘉][文][紀]
***私的解釈***
訓読:たらちねの 母に申せば 君も余も 会ふとはなしに 年の経ぬべし
仮名:たらちねの ははにまをせば きみもよも あふとはなしに としのへぬべし
母に正直に告白すると、「あなたたちの関係は、ほとんど会わずに時間だけが過ぎる関係ね」と言われました。




