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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
4巻~
77/117

11/2556 玉垂之 小簀之垂簾乎 徃褐 寐者不眠友 君者通速為

11/2364

原文:玉垂 小簾之寸鶏吉仁 入通来根 足乳根之 母我問者 風跡将申

訓読:玉垂の 小簾のすけきに 入り通ひ来ね たらちねの 母が問はさば 風と申さむ

仮名:たまだれの をすのすけきに いりかよひこね たらちねの ははがとはさば かぜとまをさむ


***私的解釈***

修正:玉垂 小簾之鶏壽(かけす)仁 入通来根 足乳根之 母我問者 風跡将申

訓読:玉垂らす 小簾の掛け簾に 通ひ入り()ね たらちねの 母が問はさば 風と(まを)さむ


玉を垂らしてある簾の中に通ってきてください。母に聞かれたら「風よ」と答えますので。


旋頭歌と呼ばれる5-7-7-5-7-7の変則歌。

鶏の主な読みは「かけ、け、とり」。

ここでは寿(壽)が「吉寸」に分解されたと考える。


~~~~~~


11/2556

原文:玉垂之 小簀之垂簾乎 徃褐 寐者不眠友 君者通速為

訓読:玉垂の小簾の垂簾を行きかちに寐は寝さずとも君は通はせ

仮名:たまだれの をすのたれすを ゆきかちに いはなさずとも きみはかよはせ


***私的解釈***


訓読:玉垂れし 小簀の垂らすを (かち)みゆく ()ねば()ねずとも 君は通はせ


日が暮れだして、玉の垂れた簾が褐色(かちいろ)に染まっていく。もう寝てるかもなんていう遠慮はいらないので、早く通って来なさい。


(未然形)ば − 順接の仮定条件。

(連用形)は − 順接の仮定条件。

(連体形)は − 詠嘆。

(已然形)ば − 順接の確定条件。


(終止形)とも − 逆接の仮定条件。

(已然形)ど/ども − 逆接の確定条件。


~~~~~~


11/2557

原文:垂乳根乃 母白者 公毛余毛 相鳥羽梨丹 <年>可經

訓読:たらちねの 母に申さば 君も我れも 逢ふとはなしに 年ぞ経ぬべき

仮名:たらちねの ははにまをさば きみもあれも あふとはなしに としぞへぬべき

校異:者 [嘉] 七 / 羊→年 [嘉][文][紀]


***私的解釈***


訓読:たらちねの 母に申せば 君も余も 会ふとはなしに 年の経ぬべし

仮名:たらちねの ははにまをせば きみもよも あふとはなしに としのへぬべし


母に正直に告白すると、「あなたたちの関係は、ほとんど会わずに時間だけが過ぎる関係ね」と言われました。

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