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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
4巻~
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78/124

8/1448 吾屋外尓 蒔之瞿麥 何時毛

春相聞



題詞:大伴宿祢家持贈坂上家之大嬢歌一首

題訓:大伴宿祢家持が坂上家の大嬢に贈る歌一首

原文:吾屋外尓 蒔之瞿麥 何時毛 花尓咲奈武 名蘇經乍見武

訓読:我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む

仮名:わがやどに まきしなでしこ いつしかも はなにさきなむ なそへつつみむ


***私的解釈***


修正:吾屋外尓 蒔之瞿麥 何時毛 咲奈武花尓 名蘇經乍見武

訓読:我が屋戸に 蒔きし撫子 いつしかも 咲きなむ花に なそへつつ見む

仮名:わがやどに まきしなでしこ いつしかも さきなむはなに なそへつつみむ


~~~~~~


8/1449

題詞:大伴田村家<之>大嬢與妹坂上大嬢謌一首

題訓:大伴田村家の大嬢が、坂上の大嬢の妹に与(おく)れる歌一首

原文:茅花抜 淺茅之原乃 都保須美礼 今盛有 吾戀苦波

訓読:茅花抜く 浅茅が原の 壺菫 今盛りなり 吾が恋ふらくは

仮名:つばなぬく あさぢがはらの つほすみれ いまさかりなり あがこふらくは

校異:毛→之 [代匠記初稿本] / 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌


茅花から抜きん出て咲く壺菫のように、私の恋路は盛りを迎えています。


~~~~~~


8/1450

題詞:大伴宿祢坂上郎女歌一首

題訓:大伴宿禰坂上郎女の歌一首

原文:情具伎 物尓曽有鶏類 春霞 多奈引時尓 戀乃繁者

訓読:心ぐき ものにありけるぞ 春霞 たなびく時に 恋の繁きは

仮名:こころぐき ものなりけるぞ はるかすみ たなびくときに こひのしげきは


心苦しいものですね。春霞が棚引く時に恋心を募らせると。


この歌はおそらく坂上大嬢の母親「大伴坂上郎女」の歌。

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