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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
2巻
51/117

2/224 且今日々々々 吾待君者 石水之 貝尓交而 有登不言八方

原文:<且>今日々々々 吾待君者 石水之 貝尓[一云 谷尓]交而 有登不言八方

訓読:今日今日と 我が待つ君は 石川の 峽に交りて ありといはずやも

仮名:けふけふと わがまつきみは いしかはの かひにまじりて ありといはずやも

校異:旦→且 [紀][細][温]

(一云)

訓読:今日今日と 我が待つ君は 石川の 谷に交りて ありといはずやも

仮名:けふけふと わがまつきみは いしかはの たににまじりて ありといはずやも


***私的解釈***


漢文:八方不言登有而交尓貝[谷]之石水者君乃吾待且今日且今日

修正:<且>今日且今日 吾待君者 石水之 貝尓交而 有登不言方八

訓読:けふけふと 吾が待つ君は 石川の 峽に混じりて 在りといわなふや

仮名:けふけふと あがまつきみは いしかはの かひにまじりて ありといはなふや


今日は今日はと待っていたあなたが石水の谷に落ちていただなんて、まさか言う訳が無いでしょうね。


原文では同字(々)が3つあるので「且今日且今日」または「旦今日旦今日」となる筈?

貝は峽(かひ)という説があり、これは一云の谷と同じ意味。

且は将と同じ「まさに~むとす」「~む」。

おそらく且今日を「来むか」と読ませる言葉遊びをしていたのかもしれない。


~~~~~~


2/225

原文:直相者 相不勝 石川尓 雲立渡礼 見乍将偲

訓読:直の逢ひは 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ

仮名:ただのあひは あひかつましじ いしかはに くもたちわたれ みつつしのはむ


***私的解釈***


訓読:ただ会ふには 会ひかつまじき 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲ばむ


直接会おうにも会うことも難しいような石川に、せめて雲よ立ち渡っておくれ。それを見ながら偲びましょう。


ましじは「まじし」の間違いなのでは…?

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