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私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
2巻
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47/124

2/141 磐白乃 濱松之枝乎 引結

挽歌

題詞:後岡本宮 御宇天皇代 [天豊財重日足姫天皇 譲位後 即 後岡本宮] / 有間皇子 自傷 結 松枝 歌二首


原文:磐白乃 濱松之枝乎 引結 真幸有者 亦還見武


訓読:岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む

仮名:いはしろの はままつがえを ひきむすび まさきくあらば またかへりみむ


~~~~~~


2/142

原文:家有者 笥尓盛飯乎 草枕 旅尓之有者 椎之葉尓盛


訓読:家に在らば 笥に盛る飯を 草枕 旅に在りせば 椎の葉に盛る

仮名:いへにあらば けにもるいひを くさまくら たびにありせば しひのはにもる


~~~~~~


2/143

題詞:長忌寸意吉麻呂 見 結松 哀咽 歌二首

原文:磐代乃 <崖>之松枝 将結 人者反而 復将見鴨

校異:岸→崖 [金][元][古]


訓読:岩代の 岸の松が枝 結びなむ 人は帰りて また見めるかも

仮名:いはしろの きしのまつがえ むすびなむ ひとはかえりて またみめるかも


~~~~~~


2/144

原文:磐代之 野中尓立有 結松 情毛不解 古所念[未詳]


訓読:岩代の 野中に立たる 結び松 心も解けず 古へ想ほゆ

仮名:いはしろの のなかにたたる むすびまつ こころもとけず いにしへおもほゆ


~~~~~~


2/145

題詞:山上臣憶良 追和 歌一首

原文:鳥翔成 有我欲比管 見良目杼母 人社不知 松者知良武

左注:右件歌等雖不挽柩之時所作<准>擬歌意 故以載于挽歌類焉


訓読:明日香に在り 通ひありつつ 見らめども 人こそ知らね 松は知るらむ

仮名:あすかなり がよひなりつつ みらめども 人こそ知らね まつはしるらむ


飛鳥から松の本に何度も通って見ているが、誰も知らないだろう、松は知っているだろうが。


~~~~~~


2/146

題詞:大寶元年辛丑幸于 紀伊國 時 <見> 結松 歌一首 [柿本朝臣人麻呂歌集中出也]

原文:後将見跡 君之結有 磐代乃 子松之宇礼乎 又将見香聞


訓読:のち見むと 君が結ばる 岩代の 小松が末を また見めるかも

仮名:のちみむと きみがむすばる いはしろの こまつがうれを またみめるかも

2/141~142は1/10から処刑された有間皇子の心情を想像してつくられた歌、142~146はその返歌か。



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