↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
2巻
PR
41/124

2/111 古尓 戀流鳥鴨 弓絃葉乃

題詞:幸于 吉野宮 時 弓削皇子 贈与 額田王 歌一首

原文:古尓 戀流鳥鴨 弓絃葉乃 三井能上従 <鳴><濟>遊久

校異:<>→鳴 [西(右書)][元][金] / 渡→濟 [元][金]


訓読:古へに 恋ふる鳥かも ゆづる葉の み井の上ゆり 遊び渡らく

仮名:いにしへに こふるとりかも ゆづるはの みゐのうへゆり あそびわたらく


遊ぶ:奏でる。歌う。


~~~~~~


2/112

題詞:額田王 奉和 歌一首 [従 倭京 進入]


原文:古尓 戀良武鳥者 霍公鳥 盖哉鳴之 吾<念>流<碁>騰

校異:戀→念 [元][金][類][紀] / 其→碁 [紀]


訓読:古へに 恋ふらむ鳥は ホトトギス 蓋(けだ)し鳴きしや 吾が恋ふるごと

仮名:いにしへに こふらむとりは ほととぎす けだしなきしや あがこふるごと


~~~~~~


2/113

題詞:従 吉野 折取 蘿生松柯 遣時 額田王 奉入 歌一首


原文:三吉野乃 玉松之枝者 波思吉香聞 君之御言乎 持而加欲波久


訓読:み吉野の 玉松が枝は 愛(は)しきかも 君がみ言を 持ちて通はく

仮名:みよしのの たままつがえは はしきかも きみがみことを もちてかよはく


玉=太陽、松→待つ、枝→兄

日の出を待つ兄(=天武天皇)


~~~~~~


2/114

題詞:但馬皇女 在 高市皇子宮 時 思 穂積皇子 御作 歌一首

原文:秋田之 穂向乃所縁 異所縁 君尓因奈名 事痛有登母


漢文:登母 痛有 事 乃穂 向縁 所 之秋田、異 縁所、何 奈因 尓君

訓読:秋の田の 穂の向き寄す処(か) こと寄す処 言痛くありとも 君に寄りなむ

仮名:あきのたの ほのむきよすか ことよすか こちたくぁりとも きみによりなむ


~~~~~~


2/115

題詞:勅 穂積皇子 遣 近江志賀山寺 時 但馬皇女 御作 歌一首

原文:遺居<而> 戀管不有者 追及武 道之阿廻尓 標結吾勢

校異:与→而 [元][類][紀]


訓読:残り居よ 恋ひつつあらな(ず)ば 追ひ呼ばむ あの道廻(み)にて 標結へ吾が背

仮名:のこりゐよ こひつつぁらなば おひよばむ あのみちみにて しめゆへあがせ


~~~~~~


2/116

題詞:但馬皇女 在 高市皇子宮 時 竊接 穂積皇子 事既形 而 御作 <歌>一首

原文:人事乎 繁美許知痛美 己世尓 未渡 朝川渡


訓読:他人事の 繁み言痛み 己が代に 未だ渡らぬ 明日川渡る

仮名:ひとごとの しげみこちたみ おのがよに いまだわたらぬ あすかはわたる


但馬皇女・穂積皇子は天武天皇の子供、明日香皇女は天智天皇の子供。


~~~~~~


2/117

題詞:舎人皇子 御歌一首

原文:大夫哉 片戀将為跡 嘆友 鬼乃益卜雄 尚戀二家里


訓読:ますらをが 片恋せむ(なり)と 嘆くとも ものの増す心(うら)を 尚(なほ)恋ひにけり

仮名:ますらをが かたこひせむと なげくとも もののますらを なほこひにけり


丈夫がしきりに恋してしまうと嘆くとしても、もの恋しさが募ってなおも恋いているだろう。


片:しきりに。

もの:なんとなく。


~~~~~~


2/118

題詞:舎人娘子 奉和歌一首

原文:<嘆>管 大夫之 戀礼許曽 吾髪結乃 漬而奴礼計礼

校異:歎→嘆 [元][金] / 髪結 [元] 結髪


訓読:ますらをの 恋ひしあればこそ 嘆きつつ 吾が結ひ髪が 漬ちてぬれけれ

仮名:ますらをの こひしぁればこそ なげきつつ あがゆひがみが ひちてぬれけれ


ぬる:髪がほどける、髪型が崩れる。(抜くと同じ語源?)

日を見るのが天皇。「み」が天皇関連で使われる接頭語になったのもこのため。ではなぜ日を見るのかというと…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。