表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私的解釈で詠む万葉集  作者: あ
1巻
3/69

1/* さくじょよてい

藤原の京より寧樂(奈良)の宮に遷りませる時の歌

天皇乃 大君の おほきみの

御命畏美 命畏み みことかしこみ

柔備尓之→柔備尓 柔びにし→柔びに にきびにし→やはらびに

 ※ここでは「穏やかな場所に」


家乎擇→之家乎擇 家を置き→家を選ばして いへをおき→いへをえらばして

隠國乃 こもりくの こもりくの

泊瀬乃川尓 泊瀬の川に はつせのかはに

H[舟共]浮而 舟浮けて ふねうけて

 ※H:舼[舟共]


吾行河乃 我が行く川の わがゆくかはの

川隈之 川隈の かはくまの

八十阿不落 八十隈おちず やそくまおちず

万段 万度 よろづたび

顧為乍 返り見しつつ かへりみしつつ

玉桙乃 玉桙の たまほこの

道行晩 道行き暮らし→道行き来れば みちゆきくらし→みちゆきくれば

青<丹>吉→青<丹>吉師 あをによし あをによし

 ※<>→丹 [西(右書)][類][古][冷][紀]


楢乃京師乃→楢乃京乃 奈良の都の ならのみやこの

佐保川尓 佐保川に さほかはに

伊去至而 い行き至りて→行き至らして いゆきいたりて→ゆきいたらして

我宿有 我が寝たる わがねたる

衣乃上従 衣の上ゆ ころものうへゆ

朝月夜 朝月夜 あさづくよ

清尓見者 さやかに見れば さやかにみれば

栲乃穂尓 栲の穂に たへのほに

夜之霜落 夜の霜降り よるのしもふり

磐床等 岩床と いはとこと

川之<水>凝→<氷>凝之川 川の水凝り→凝りし川の かはのみづこり→こごりしかはの

 ※氷→水 [類][冷]


冷夜乎 寒き夜を さむきよを

息言無久 息むことなく やすむことなく

通乍 通ひつつ かよひつつ

作家尓 作れる家に つくれるいへに

千代二手 千代までに→千代までも ちよまでに→ちよまでも

来座多公与 来坐ませ大君よ きいませおほきみよ

吾毛通武 我れも通はむ われもかよはむ


~~~~~~


1/80

原文:青丹吉 寧樂乃家尓者 万代尓 吾母将通 忘跡念勿

訓読:あをによし 奈良の家には 万代に 我れも通はむ 忘ると思ふな

仮名:あをによし ならのいへには よろづよに われもかよはむ わするとおもふな

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ