1/40 鳴呼見乃浦尓 船乗為良武 [女感]嬬等之
原文:鳴呼見乃浦尓 船乗為良武 D嬬等之 珠裳乃須十二 四寳三都良武香
漢文:香武良都三 四寳 二珠裳 於須十 之[女感]嬬等 乃武良為乗 船 尓浦 於鳴呼見
訓読:吾見ぬ浦に 船乗らすらむ 乙女らの 裾の玉藻に 潮見つらむか
仮名:あみのうらに ふねのらすらむ おとめらの すそのたまもに しほみつらむか
※D:[女感]
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原文:釼著 手節乃埼二 今<日>毛可母 大宮人之 玉藻苅良<武>
校異:<>→日 [類][冷][紀] / 哉→武 [類][冷][紀]
漢文:之良苅 玉藻 二大宮人 母可 毛今<> 於埼 於手節 乃著釼 <哉>
訓読:劍衝く 答志の崎で 今もかも 大宮人に 玉藻刈るらし
仮名:つるぎつく たふしのさきで いまもかも おほみやびとに たまもかるらし
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原文:潮左為二 五十等兒乃嶋邊 榜船荷 妹乗良六鹿 荒嶋廻乎
漢文:妹 乃嶋 於五十等兒 矣 鹿六良乗 荷榜船 邊荒嶋廻 二左為 潮
訓読:潮騒に 荒るる島廻へ 漕ぐ船に 伊良虞が島の 妹乗るらむか
仮名:しほさゐに あるるしまみへ こぐふねに いらごがしまの いものるらむか
しほさゐ:潮が満ちてきて、波が騒ぐこと。
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原文:吾勢枯波 何所行良武 己津物 隠乃山乎 今日香越等六
漢文:何所 武良行 波吾勢枯 矣、香六等越 山 乃隠 己津物 今日
訓読:吾が背子は いづく行くらむ 自づもの 名張の山を 今日越すらむか
仮名:あがせこは いづくゆくらむ おのづもの なばりのやまを けふこすらむか
隠は「なばる」と読む。
今日にも子供が生まれそうという歌か。
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原文:吾妹子乎 去来見乃山乎 高三香裳 日本能不所見 國遠見可聞
漢文:香裳 高三 山 乃吾妹子 去来見 矣、可聞 遠見 國 不所見 能日本 矣
訓読:吾が妹子の 行きみの山は 高みかも 日本の見えぬ 国遠みかも
仮名:わぎもこの ゆきみのやまは たかみかも やまとのみえぬ くにとほみかも
妻が越えようとしている山は高いかもしれない。日本が見えない国は遠いかもしれない。




