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13/3266 春去者 花咲乎呼里 秋付者 丹之穂尓黄色
春去者 春されば はるされば
花咲乎呼里 花咲ををり はなさきををり
秋付者 秋づけば あきづけば
丹之穂尓黄色 丹のほに黄ばむ にのほにきばむ
味酒乎 味酒を うまさけを
神名火山之 神奈備山の かむなびやまの
帶丹為留 帯にする おびにする
明日香之河乃 明日香の川の あすかのかはの
速瀬尓 早き瀬に はやきせに
生玉藻之 生ふる玉藻の おふるたまもの
打靡 内靡く うちなびく
情者因而 心は寄りて こころはよりて
朝露之 朝露の あさつゆの
消者可消 消なば消ぬべく けなばけぬべく
戀久毛 恋ひしくも こひしくも
知久毛相 著く逢ひぬるも しるくあひぬるも
隠都麻鴨 隠り妻かも こもりづまかも
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原文:明日香河 瀬湍之珠藻之 打靡 情者妹尓 <因>来鴨
訓読:明日香川 瀬々の玉藻の うち靡く 心は妹に 寄りにけるかも
仮名:あすかがは せぜのたまもの うちなびく こころはいもに よりにけるかも
校異:自→因 [天][類][紀]




