再開
一話の壁画の人物欄を見るとわかりやすいです。
森で2人、立っていた。
「大英雄様を呼ぶだなんて、偉くなったな。しかもこんな山奥に」
「大英雄?チート能力得ただけの愚者じゃなくて?」
「悪い、考え事して聞けてなかったが、それ貴様の自己紹介か?」
「あんた、うちを本気にさせたね。手合わせだけど、本気で行かせてもらうよ!ギガルシ!」
「もともと本気だろ?照!」
照は能力物質変換を利用して石を盾に変換した。
「うちに怯えて能力使えないの?それともただの慢心?それなら辞めたほうがいいよ!」
「慢心?それは俺が強いと認めてる事じゃねぇか!」
ギガルシは指を鳴らした。その瞬間、ギガルシを中心に結界を開いた。その中はまるで冥界のように霞んでいて、空気が死で濁っていた。
「この前初めて手合わせしたときから思ってたけどこの空間気持ち悪い。よっ、と。」
この冥界はギガルシの身体とも言えるだろう。冥界ではギガルシが好きなところから好きなように自分の魔法を出す事が出来る。そしてギガルシは無属性のレーザーを放出する魔法を所持している。
「いいね、あんたのそのビーム、飛び道具の練習になる。物質変換、対象石!」
照は先ほど盾にした石を次は剣にしてレーザーを弾いた。
「ここまでやっててまだゲート5個でやるつもり?あーそれとも5個までしか出せないとか?」
その言葉はギガルシの怒りを顕にし、ギガルシを本気にさせた。
「貴様、俺相手によく言えたな!ゲート5個じゃ満足いかねぇんだろ!貴様のために増やしてやるよ!ゲートオープン!」
「ゲート開く暇あるかな?チェンジ、対象石!剣へ変換!」
石は勢いを保ったまま剣に変化した。勢いは変換したエネルギーで更に勢いを増し、ギガルシに進んでいく。
「貴様、俺を舐めてるな?」
カキンッ
あらかじめセットしていたゲートからレーザーを射出して剣を弾いた。
「言ったろ?貴様相手には本気だと。他の奴らと違って貴様は生前のライバルだからな。」
「そうなの?その割には剣道でランキング下の方じゃん。大会で私はほとんど優勝、あなたは準決勝手前で敗退が多い。それなのに私をライバル扱いかぁ。よっぽど異世界で成功したんだね☆」
「俺に対する煽りか?まったく効かねぇよ。貴様はまずそのちっぽけな脳みそをどうにかしたらどうだ!ゲートオープン!」
「なに?さっきの会話中に仕込んだの?卑怯じゃない?それ!」
「俺の策にハメられて一言目がそれか。笑えるな。」
あたりはギガルシのゲートで覆われていた。逃げ場は一つもなく、絶体絶命の状況。
「あんた、成長したね。出来るかわかんないけどやってみるか。」
照は砂をポケットから大量に取り出した。
「魔力を吸わせれば砂から鉄に変えれたはず。砂、変換。鉄!」
砂は鉄に変化した。しかし、照の魔力は大幅に減少。これ以上魔法は使えないだろう。
「鉄で守るしか無いね。変換、盾。」
「準備は出来たか?」
「待ってたんだ。てっきり発射に手こずってるのかと。」
「ふっ、まぁいい。どうせ貴様はこれで終わる。最後の慈悲として待っただけだ。射出!」
ゲートから白いレーザーが照に降り注いだ。冥界とは思えないような光で辺りが照らされた。そして煙が立ち、それが消える頃には照の影は無かった。
「どこへ行った!」
照は空高く跳び上がっていた。
「まさか、物質を盾から剣にしたときのエネルギーで空跳べるなんて思えなかったよ。じゃ、剣の雨行っちゃうね!」
手から石が流れ落ち、その一つ一つが落下途中で剣に変わっていった。
「全て弾いてやるよ。ゲートオープン。射出!」
しかし、ゲートを展開し、射出するまでの時間が大量の剣を捌くには足りなかった。剣の雨はギガルシが攻撃をしない間も降り続けた。剣の雨が止んだ頃、ギガルシは先ほど照がいた場所にいた。
「何でそこにいるの!確実にしとめたと思ったのに。」
「忘れたか?俺の身体をゲートに入れればほかのゲートから出ることが出来る。結界の中ならワープのようなことを出来るのだよ。この前の手合わせでも言っただろ?ゲートオープン。」
「この前は勝ったから忘れてた。それと、今回は私の負け。もう剣にする石もないし剣を拾い直しに行くときに隙生まれるからだめ。あーあ、ストレート勝ちしようと思ったのに。これじゃ互いに1本取ってる状態じゃん。」
「2本先取だったよな。次も俺が勝つ。貴様が俺より弱いことを証明する!」
「やれるもんなら、やってみなよ。あれ、1時間くらいやってたっぽいね。やっぱ前と変わらないなぁ。ルシちゃんとの戦いは楽しい。」
「その呼び方やめろって何度も言ってるだろ?殺されてぇのか?」
「そんな事言われてもうちは辞めないから。」
「はぁ、だる。」
「うち、少し外行ってくる。この森守っててねルシちゃん。」
「大英雄様を護衛役に使うとは、やはり貴様はいつまでも変わらんな。少し変わったらどうだ。」




