表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/31

第15話 大和タケル(6)

この作品はラブコメなんだということをすぐ忘れそうになる……(笑)

(かんなぎ)の神社の方から何かが破壊されるような、どでかい音がして、俺はミサキちゃんを急かすようにして神社へと向かった。

直前、ミサキちゃんが何か言いかけたような気もしたけど、その音に掻き消されて聞き取れなかった。


でも聞こえなくて良かったかも。

もしかしたら「大和君、嫌い!」って言おうとしたのかも……っ!

だってその直前のあの反応……あれってどう見ても拒絶だもんなぁ……

まぁ、あれは確かに俺が悪かったんだけど……


ミサキちゃんの様子がおかしかったから、つい覗き込むように顔を近づけてしまった。

そりゃ、逃げるように顔を伏せるよな。

その前だって、ミサキちゃんの腕を強引に掴んで走り出しちゃったし。

俺は少女漫画に出てくるイケメンかっての!

あぁ……今思い出すとかなり恥ずかしい!

いくらこの非現実的な状況で頭が混乱していたからって、あんな図々しいことしちゃうなんて!

さっきの音でミサキちゃんの記憶も飛んでくれないかなぁ……


でも今はそんなこと考えてる場合じゃなかった。

ミサキちゃんのためにも、先を急がないと!


「ベル! ミカエラ!」


神社に辿り着き、石段を駆け上がった先で俺達はベルとミカエラを発見した。


「タケル……!」


「タケル様、良いところに!」


何だ、様子がおかしいぞ。

2人とも凄く焦ったような表情をしてるのに、特に何をするでもなく突っ立ったままでいる。


「さっきの音は!?」


「この建物の中からだ!」


俺の問いにベルが目の前の拝殿を指さして叫ぶように答えた。

だったら、さっさと中の様子を……!


「結界が張ってあって近寄れないのですわ」


結界……?

よく見ると建物は注連縄(しめなわ)でぐるっと囲まれている。

これが結界ってやつなのか?

だとしても、悪魔のベルはともかく天使のミカエラまで弾くとは……

やっぱり宗教の違いなんだろうか。


「タケル! お前なら行けるはずだ!」


えっ?


「ええ、この結界は人間には効きません。タケルさまなら、この結界を破れます」


そうなの?

まぁ、確かに今まで注連縄に阻まれる人間なんて見たことないもんな。


「わ、分かった!」


とりあえず拝殿の戸に手をかけて、力いっぱい横に引いてみる。

が、びくともしない。

結界とか関係なく、鍵掛かってんじゃねーか!


「すいませーん! 大丈夫ですかぁ!?」


戸をドンドンと叩きながら中に向かって大声で呼びかけた。。

さっきのとんでもない物音がこの中からしたのなら、きっと誰かいるはずなのだが、返事はない。


「くそっ……どうしよう」


いっそのこと蹴破ってみるか。

いやいや、さすがにそれはマズいだろ……


「タケル! この縄を外してくれ!」


拝殿を囲ってる注連縄を?

そうすりゃ結界とやらは解けるんだろうけど、一体どうする気だ?


「蹴破る!」


「蹴破りますわ!」


蹴破るのかよ!?

しかもミカエラまで!


「いや、ちょっと……それはさすがに……」


そこまでやったら犯罪になってしまう。

俺はミサキちゃんのためにもキレイな体でいたいんだ!


「イチコのことが心配じゃねーのかよ!?」


「この中にいるのは間違いなく邪悪な存在です。急がないと手遅れになりますわ」


ああ、もう!

分かったよ!

やればいいんだろ、やれば!

さっきから妙に息が合っている2人に詰め寄られ、俺も覚悟を決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ