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2話:少年のコマリゴト
ー少年が晴らし屋に来る五年前ー
その日少年は悩んでいた。
この決断は人生を左右すると十歳という幼さながらも感じていたからである。
その決断を親に打ち明ければそれはすなわちEnterであり、Enterであり、それを十分に感じれる賢さがあったからこその悩みである。
そもそも少年は一体何に悩んでいるのか。
それは、更に一年と少し前まで遡る。
ー更に一年と少し前ー
少年 九十九九十九 陸はその日困っていた。よくある困りごとと言えばそれまでなのだが、「友達関係に関する困ったことである。
少年の困りごとの元はもう一人の少年 清水 律である。
そんなもう一人の少年、律は律は少年 陸を見つけると、
「よお!陸!」と元気に挨拶をするそれに対して少年 陸も「おはよ」と返事をする。
見ている分には「仲がいいんだな」とほほえましく思える。そんな光景である。
そして、それはこの学校にいる先生たちも同じことを感じていたのだろう。
だからこそ、この少年の長い長い物語の幕が開いてしまったのである。




