13 小さな一歩大きな一歩
《LEVEL UP!》
《スキル《両手槍》を取得しました》
2時間くらいだろうか、突き損ねた水の塊でびちょびちょになりながらも槍で突く特訓をしていると、レベルアップのアナウンスが聞こえてきた。
そして待望のスキル取得アナウンスも。
「や、やった……!」
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名前:はる
種族:人間
職業:テイマー(転職不可)
Lv:3(↑1)
HP:20(↑5)
MP:35(↑10)
攻撃力:8(↑1)
防御力:7
知力:8
精神力:8(↑1)
素早さ:9(↑1)
器用さ:8(↑1)
スキル:《テイムLv:1》《両手槍Lv:1》
《創造魔法》《神の言葉》
称号:《創造神の加護》
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前回のレベルアップ時より上がっている項目が多い。
こつこつ時間をかけて努力したからだろうか。
なんにせよめちゃめちゃ嬉しい。
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《両手槍Lv:1》
戦技:二段突き
素早く槍を突き出し対象に2回攻撃する
クールタイム20秒
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ようやく冒険者らしくなってきて泣きそう。
さっそく二段突きとやらを試してみないと。
定番だよね。
「ロイヤル、1個大きいのお願い!」
「キュッ!」
「二段突き!」
戦技が発動し、何かに引っ張られるような感覚で素早く2回水の塊を攻撃する。
攻撃された水の塊はぱんっとはじけ飛び消えた。
「おお~!」
なかなかの威力が出ている。
大きな声で今から行う攻撃のネタバレもどうかと思うが、戦技名を口にしないといけないのでしょうがない。
無詠唱とかのスキルもありそうだしそれまでは小声でなんとかしようと思う。
しっかしあれだけ遠距離攻撃の手段が欲しかったのに先に近接攻撃のスキルを手に入れてしまった。
でもまあ創造魔法と併用すればいいか。
「よし、この調子で特訓続けよう! マッチャ何回もごめん、また“結界”見せて」
「フォーン」
マッチャにお願いするとすぐさま、私達を覆うように薄い緑の膜が現れた。
その膜を内側から触り、イメージを固めていく。
マッチャの“結界”とはマッチャの能力の事で、この薄い緑の膜の事だ。
風船を触った時のような感触だが、外部からの干渉を一切受け付けない。
でも内部からは攻撃できるという素敵仕様。
槍で水の塊を突く特訓時、突き損ねたものをガードするために創造魔法で防弾ガラスをイメージしてみたが、何度やってもうまく発動しなかった。
そもそも防弾ガラスなんてものは普段の生活で意識していないからイメージも曖昧だし、それっぽいものが出現しても盾の様に好きな方向に移動させる事も出来ず、動きながらの防御手段としては使えそうになかったのだ。
そんな時マッチャがこの結界を見せてくれた。
全方位をカバー出来るし安全を確保しながら攻撃できるとあって私の好みにぴったり。
そこで謎ポーションをがぶ飲みしながら、創造魔法でマッチャ結界もついでに出しつつ特訓をしていたのだ。
マッチャ程の結界は出せてはいないが、これまでの創造魔法の中では1番うまくいっている。
おそらくそれでレベルアップ時にMPがたくさん上がったんだと思う。
「マッチャありがとね。今回の特訓はエンも参加してもらおうかな? でもエンは火の玉1個にしてもらっていい?」
「クー」
マッチャの結界を見せてもらったあとみんなの能力も確認させてもらった。
これまでのゲーム知識に当てはめるとキイロは風、ロイヤルは水、エンは火、ナナは土、それぞれの属性を用いた能力のようだった。
ナナは物を創り出す能力もあり、あるエリアに行けばそれも可能になるらしい。
明日ダンジョンに挑む前にそのエリアに行く予定だ。楽しみ。
レベルアップが想像以上に嬉しかったので今日は特訓の日にする。
「よーし、こい!」
《スキル《回避》を取得しました》
「やった!」
暗くなってきたところで新たなスキルを手に入れた。
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《回避Lv:1》
回避率上昇
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このスキルは確実にエンの火の玉を避けまくった結果だろう。
いくらエンが熱さ控えめ延焼なし火の玉にハイスペック調整してくれてるとはいえ、向かってくる炎まじこわい。
そのせいで槍で突くどころじゃなくなって両手槍のレベルは上がっていない。これはもうしょうがない。
でも私自身のレベルはもうちょっとやれば上がりそうな気がするな。
「キャン」
「そうだね、家に戻ろうか」
お仲間も全員集まった事だし。
「クー」
「ありがと~。お願いします!」
エンが家まで乗せてくれると言うので、帰りももちろんジェットコースターの勢いで楽しませてもらった。
あっという間に家に到着したが、家である巨木の近くに地獄への入口のようなおどろおどろしい下り階段が出来上がっていたのは見なかった事にして、チカチカさんへの挨拶もそこそこにログアウトした。
なぜ、そのタイプの、ダンジョンに、した。




