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自信のなさ
家に帰ると親がいた。いつもはあまり気を留めないが、今日は少し違った。
僕は、新しいことを始めるとき特有の、心の底から何やら湧き出てくる奇妙な、それでもいい意味での違和感のような、そんな複雑な心境を持って父に言った。
「剣道、やってみたい。」
僕は図書室で借りてきた剣道の本を父に手渡し、反応を待った。
「おう、あの中田をボコすためか、いいぞ。」
と、意外といい反応だった。予備に持ってきてた柔道の本は必要なくなった。僕が保険をかけて持ってきた柔道の本は、自分の自信のなさを表すものだった。
そんなこんなで、早速地元の道場に行ってみた。
「たのもーう!×2」なんていきなり道場に凸る、のではなく、インターネットから見学と体験の申込みをして、来週の水曜日から行くことにした。
来る水曜日。僕は、先程感じた、心の底の奇妙な、いい意味での違和感を抱えたまま迎えた。




