1−3|遭遇
「王都の人じゃないの?」
そんな、女性の言葉で私は急いで王都に戻ることに。
祖母の家から王都まで行く途中、
「おばあちゃんの家に行くわよ」
そういった母は王都から1週間かけて祖母の家に向かう。
ある時は馬で、ある時は徒歩で……
そんなことを思い出してしまう。
今亡き親の思い出を。
馬を走らせは宿に休みと2日ほど続き、3日目。
日が沈みそうな頃、私は日が沈む前になんとか宿に到着したいと思っていた。
するとそう離れていない場所で争っている音が聞こえる。
ゆっくりと近寄ってみると……
王都軍と盗賊が争っている。
私は物陰に隠れて、なんとか本を奪う機会がないかと探っているがあっという間に決着がつき、王都軍は全滅。
盗賊は2人死亡し、馬が3頭殺られていた。
私は戦いが終わると同時に盗賊に歩み寄る。
☆ ☆ ☆
家の地下で石碑を見つけ出した透と彼方だったが、
魔法の壁に阻まれ、石碑に近づくことすらできない二人。
透はこの自体を警察に連絡しようと受話器を手にするが、
電話の音が聞こえない。
「どうする気?」
「決まってんだろ」
携帯を取り出す透だったが、圏外。
「無駄よ」
「鳳、お前か?」
「家で電話やパソコン、外と何か繋がる物を使ったことある?」
「……いや」
「原因は」
石碑を指差す彼方。
「……石碑か」
「そう」
受話器を置く透。
「あの石碑に何があるっていうんだ」
「私にもわからないところが多いけど、二つ、言えることがある」
「……」
「一つは私の世界とこの世界を繋ぐ鍵」
「……鍵」
「もう一つは“兵器”となる」
「兵器?」
「魔道兵器。この世に絶望あるいは希望をもたらす……そう言っても、実感ないと思うけど、私もないから」
「……まあな」
「だから、これをやった人に石碑を渡してはダメ、なんとか守らないと」
「あの壁が守ってくれてる」
「あの壁もいつまで持つか……」
ふと透は父親が何かを握っていることに気づく。
拳を解き、中にあるものを取り出す。
「ペンダント?」
透はペンダントを凝視していると
「そのペンダント……ちょっと貸して」
彼方にペンダントを渡す透。
「魔法が宿ってる」
石碑の方に歩き出した彼方。
それを追う透。
「多分、これを……」
ペンダントを壁にかざす彼方。
徐々に壁が消え始める。
「やっぱり」
石碑に歩み寄り、触れようとする彼方。
「ペークシス・ミュール」
彼方の手がはじかれる。
「え」
「ご苦労だった」
コールとフォリが階段で降りてくる。
「さすが、コール様」
「あなたたちは一体……」
「今日はラッキーだな、ターゲットと石碑が同じ場所にいるなんてな」
「コール様がこの強運を引き寄せたんですわ」
「ターゲットって誰のことだ?」
彼方を見るコール。




