いい職人さんと出会えたものですね♪
未だになんで旧版でローガンさんが生えてきたのかが分からない。この回最悪なくしても良いかなと思ったけどニコラちゃんと仲良くなるシーンなので必要だなと思い直した。
はい。世間の狭さを実感した私です。
教会で私が先生と呼び慕うシスターに再会した後。私は改めて当初の目的だった露店を見て回るため中央広場へ戻りました。
なんだかんだ言って結構時間食いましたねぇ。同じようなところをグルグル回っているだけなんですけどね。ま、それはさておき。何かいいお店はないですかねー……食料を売っているお店は今は興味ないですし……かといって何があるのか分からないしなぁ……
露店を冷やかして歩いているとある露店で私は足を止めた。なんか直感的に惹かれるものを感じたのです。そこは装飾品店のようでした。おお、キレイですね。装飾品とか微塵も興味なかったので良し悪しなーんも分かりませんけどね!
「おっ、いらっしゃ~い!嬢ちゃん、なんか買ってくかい?いいもん揃ってんぜ!……って嬢ちゃんみたいな子が求めるようなもんがうちにあるとは思えねぇけどよ。ま!見てってくれ!」
この店主は何を言っているのでしょう?もしかして私が装飾品とかおしゃれに興味ないのがバレましたかね?いやいや、そんなはずはない。それに店主の言い草からして興味がないから~というより……高貴なお嬢様相手の言い方な気がします。高貴なお嬢さん?誰が?私?ないない
「えーっと……私みたいな子が求めるものはないって言うのは良く分かんないですけど……何か良いものはあります?予算的に5000ゴルくらいまでしか出せないですけど」
「嘘だろ?この見た目で自覚ないのかこの嬢ちゃん…?……ああ、予算は5000ゴルな!それだったら……このあたりはどうだ?見た所お嬢ちゃん冒険者か何かだろ?」
「はい、そうです」
「だったら冒険の邪魔にならないものが良い。ネックレスとか、腕輪とかだな。俺のおすすめはコレだ。〈紅のブレスレット〉だな!お値段なんと3000ゴルだぜ!コイツの効果は魔力感知を手助けしてくれるんだ」
おー、確かに綺麗ですね。作りが丁寧なのが見てわかります。作り手が心を込めて作った魂の一品ですかね。効果は本当なのかな?鑑定してみたいけど……流石に無断で鑑定するのは失礼ですよね?許可取っておきましょう。
「えっと……ちょっと【鑑定】してもいいでしょうか?」
「おお!嬢ちゃん【鑑定】スキル持ちなのか!もちろん構わないぜ。疚しいことなんぞありゃしねぇからな!」
「では失礼して……【鑑定】」
《名称:紅のブレスレット》
《状態(品質):高》
《効果:魔力感知精度上昇(小)》
ルベライト鉱石を削りだして作られた一品。細部の意匠まで丁寧に仕上げられており、製作者の魂を感じる。
《製作者:ローガン・アノマリク》
「これを作ったローガンという方は生粋の職人の方なんですね。鑑定にも職人の魂を感じると説明に出てきましたよ。素人の私が見てもすごい丁寧に作られてますね!」
「おっ!【鑑定】スキルのお墨付きかい!そりゃあ嬉しいぜ!実際ここに並んでるのは俺が精魂込めて一つ一つ作ったもんだからな~。褒めてもらえると自信もつくな!」
一つ一つ作った?じゃあこの店主がローガンさん!?職人さんって仕事一本!って感じで商売っ気はない人たちかと思ってました。
「え、じゃああなたがローガンさん?」
「おう、そうだぜ。俺はローガン・アノマリクってんだ、よろしくな!ふっはっは!俺の魂込めた我が子達を褒めてくれたんだちょいとまけちゃうぜ?2500ゴルでどーよ?」
「せっかくの機械なので買いましょう!」
「まいどあり!今後も贔屓にしてくれな!」
「分かりました~」
うーん、一つ一つに精魂を込めて……か。それほどまでローガンさんは装飾品作りがお好きなんでしょうな。どこまでも熱中して極められることがあるというのは素晴らしいことですよね。
その後も露店巡りをして(冷やかしたとも言う)から『銀の猫亭』に戻りました。丁度夕食の時間だったようです。
席について少し待つと料理が運ばれてきた。
「お待たせしました!本日のメニューはオークステーキのセットだよ!」
運ばれてきたのは、オークのステーキとキャベツが乗ったプレートに、湯気を猛烈に放っているスープ、そして黒パンですね。まぁ定番のメニューというやつですね。しかしこれがまた美味しんですね。まぁ11年もこの世界で生きてきて黒パンが当たり前になっただけって言うのもあると思いますけどね
「わぁ…!美味しそうですね!……では、いただきます」
「うちのお父さんの料理は絶品だからね!それより、それ食前の祈り?見たことないやり方だね!」
「これは両手を合わせて感謝してるんです。動物さん今日も生きる糧をありがとうって感じで」
「へぇ~…!あたしも今日から真似してもいいかな⁉」
「もちろん。誰でもやっていいものですからね~」
「やった!」
あ~、可愛い。素直な反応に癒されるわ~。うん?これでは私はロリコンみたいでは?……いや問題ないな。だって今の私はただの女の子だ。仲良くなろうとしてもおかしなところなんてない!(断言)
「ねぇ!一緒に座っていいかな?」
「私は良いですけど……お仕事は大丈夫です?」
「う……流石にダメかな~。でもあたしお客さんと仲良くなりたいの!あたしこの宿でお手伝いしてるからあんまり他にお友達いないからさ!あ、あたしはニコラだよ!」
見てるか前世の私(俺)、同年代の女の子と秒で友達になったぞ。美少女と会話してるぞ。ふへへ
「私はリン。リンちゃんって呼んでください」
「おっけーリンちゃん!……そのていねいな喋り方やめない?距離あるように感じちゃうな~」
「分かった。これでいいかな?ニコラちゃん」
「うん!これからよろしくねリンちゃん!アッ!そろそろ仕事に戻んないとママに怒られちゃう!また今度ゆっくり話そーね!」
「うん。楽しみにしてるねニコラちゃん」
見てるか陰キャコミュ障の私ィ!クラスのカースト上位に君臨してそう(偏見)な陽キャ女子と会話して名前で呼び合う仲になったぞォ!童貞のままだった前世とは違うなァ⁉
それにしても……うま。オーク肉のステーキも焼き加減が適切なのか、すっとナイフが通って口に入れると肉汁がじゅわっとあふれてくるんです。それでいて歯ごたえもありますと。食べ応えがありますわ~
スープもこれは……トマトかな。の酸味と旨味のあるあっさりめの味付けのおかげでオーク肉で大洪水となった口の中がすっきりリセットされどんどん食べ進められる。そして黒パン。……これはまぁ、言うことないです。普通の黒パン。
……白パンが食いてぇーなー?よし、今度作りますか。まぁ、酵母から作んないといけませんけど。今度パン屋も覗いてみよう。
美味しい食事を摂って満足した私は部屋に戻りそのまま就寝……なんてするわけがなく。
「【大魔法図書館】演算開始。再現『お風呂魔法』」
元日本人としてはこのナーロッパ並文明は耐えられない!食事はそういうものだと思える!けど!布で体を拭くだけなんて耐えられない!そう思った私が真っ先に【魔法創造】で作った魔法がコレ。その名も〈お風呂魔法〉である。【魔法創造】というのは私の【大魔法図書館】同様に与えられた(と思わしき)ユニークスキルである。
やってることは部屋の中に一定の大きさの結界による仕切りを作りその中に土魔法でバスタブを形成。あとは水魔法でお湯を調達して湯船に貯める!この一連の動作を連立して行う魔法なのです!
ちなみに溢れたお湯や石鹸の泡、汚れなんかは結界に触れると亜空間に消し飛ぶ作りなので汚れる心配もナシ!なんと素晴らしき魔法か。
お風呂にも入ってすっきりした私はそのままベッドに入った。ああ……おやすみ世界。




