え、温泉!行きます!行きましょうすぐにでもッ!
はい。ギャルママお姉さまと楽しい楽しい?お茶会なうな私です。リンちゃんです。
依然として竜王であるティアムさんとのお茶会は続いている。初めの方は警戒心もありましたけど、話してるうちに少なくともさっきまで私が抱いていた緊張感などはなくなってきていると思います。ティアムさん非常に話しやすいお方なのでね。
「でさー、リン?さっきからちょー気になってたんだけどさ?その丁寧な喋り方も疲れるっしょ?あーしが竜王とか関係なくふつーに砕けた話し方してくれてもいーんだよ?なんか堅苦しい感じがして窮屈なんだよね~」
「ありゃ、嫌でした?でもこれが私の素の喋り方ですしねぇ~。急には変えられないですね」
「え~!さっきリーデには砕けた口調で話してたじゃ~ん」
「まぁリーデは家族ですしね。ほら、よく考えてみてください、ティアムさん。私達まだ知り合ったばっかりですよ?これから交流を重ねたら……もしかしたらいつかティアムさんに対して敬語で話すのをやめる、かもしれないですよ?」
「むむっ!それはあーしに挑戦状叩きつけてる?あーしがリンを口説き落とせるかどーかってことっしょ?いーね、その挑戦受けて立っちゃうよ~?だからリンも、これからもお茶会定期的に付き合ってね?」
「それはもちろん喜んで」
ティアムさん的には敬語喋り堅苦しく聞こえるのでしょうけども。そこは諦めてほしいです。……まぁ別に敬語ヤメロと言われればすぐにでもやめることはできますけどね。そこはほら、私、前世は男でも今は美少女ですし?それっぽい喋り方をすべきだと思うわけですよ。ただの私のエゴですが。
ぶっちゃけティアムさんに挑戦状を叩きつける意図はなかったんですけども、そういう冗談めかして話せる時点でだいぶ友人として扱っているということでどうにか納得してほしいところですねぇ。普通萎縮している相手にいつか砕けた口調で話せるようになる、かもね。なんて言えませんからね。
「そういえば聞きそびれていたんですけど、お子さんの様子はどうなんですか?」
「生まれるまではも~ちょい掛かりそうかな~って感じ!ま!今はあーしの旦那様に面倒見てもらってるよん♪今度うちの子が産まれたらそん時は家族そろって訪ねさせてもらってもいーかな?」
「もちろんですよ。……ティアムさんって竜王ですよね?」
「そーだよ?」
「じゃあ旦那さんも竜王なんですか?」
「まっさかー!確かに竜王と呼ばれるような存在はあーしの他にも何体かいるけど……みーんな兄弟みたいなもんよ!血が繋がってるわけじゃないけどね。」
血が繋がってないなら結婚は出来るのでは?なんてクソリプが浮かびましたが我慢。流石にKYすぎる。まぁ異性として見れない幼馴染みたいなものですかね。
「リンは兄弟っている?」
「居ますよ。上に兄が3人、双子の弟が1人の姉が3人」
「めっちゃ大家族じゃんwwでもそれなら分かるっしょ?兄弟と結婚したいと思うん?」
私は上三人の兄たちを思い出しますが……まぁ、家族として愛情注がれてるのは分かってるので嫌いではありませんけど……じゃあ兄さんたちと結婚したいかというと……無理ですね☆姉さま達でも……無理だな。姉さま方は私ではなくちゃんと幸せにしてくれるパートナーを探してほしい。そしてそれを私は遠くから見守りたい。いわば推しに近い感情を抱いている。最後に双子の弟のルルも……まぁ無理ですね。双子だし。
「想像してみましたけど……まぁ全員無理ですね」
「でしょ?そういうことよ」
「なるほどぉ……」
恋愛事情は人間もドラゴンもあんまり変わらないらしいです。まぁ近親相〇やって血が濃くなりすぎても絶滅の危険はありますしね。……その理屈が動物とかにも適応されるのかは疑問ですけど。確かめたことないので。
「そーいうわけだからあーしの旦那様は普通の竜種のイケドラだかんね!もちろんカワイイとこもあんだけどね!も~マジであーしの最愛の旦那様なわけよ♡」
「お、惚気ですか。良いですねもっと聞かせてください」
「え~……ちょ……恥ずかしいからそれは勘弁してほし~んだけどぉ……///」
陽キャな明るいお姉さんが旦那との結婚生活の話で照れている姿からしか得られない栄養がありますよね。私は今それを摂取していると。カワイイかよ。末永く爆発してお幸せに!
「そういえば、リンって『継承者』って興味ある?」
「継承者……?何のです?」
「ん?竜王の力だけど」
「なぜ、いきなりそんな話に……?」
本当に分からないですね。なんで竜王の力を継承することに興味あるのか聞いたのか。
「いやさぁ……あーしら竜王とか精霊王とかって膨大な力をその身に宿してるんよ。けどその力は衰えることはないし、増幅も続けるからほっとくとその膨大な力は暴走しちゃうわけ。だからあーしらは自分の以外の何かしらに力の一部を分け与えてることで暴走すんのを防いでるの」
「まさかティアムさん、私をその継承者に?」
「しないしない!あーしの継承者は今のところはあーしの子供にするつもりだし!けど竜王の中には素質を見出した人間に試練を課して継承者に指定してくるのもいるって話。だからリンが継承者になりたい!って言うなら止めはしないけど一応気を付けてーって言っておきたかったからさ」
なんつーはた迷惑な話でしょうか。試練を課される側からしたら堪ったもんじゃないすよ。でもまぁ、私を継承者にしようとする竜王様とか……遭遇することないでしょ流石に!
「まぁ、気を付けます。継承者とか絶対面倒くさそうなので……」
「うんうん・それがいーね!」
「あ、そーだ!思い出した!リンにお礼の話もしなきゃだった!」
「お礼?それならさっき鱗をくれたじゃないですか?」
「それはまぁ訪問の手土産、的な?そう言うアレだし。本命はこっちよ!もちろん無理強いはしないけどね⁉で、なんだけどさ。リンは温泉って興味ある?」
おんせん?……温泉⁉温泉!一瞬ティアムさんが言った言葉が理解できなかったのか処理が遅れたのか遅れて脳内に浸透してきた。
「温泉ですか⁉」
「声デカw」
「それって……露天風呂とかそういうアレですか?秘境的な」
「んー、秘境ではないかな~。普通に観光名所だし☆『竜の谷』っていう場所なんだけど。ちなみにその露天風呂?ってどんなやつなん?」
「露天風呂というのは室内じゃないお風呂のことですかね。」
「それならあるある!『竜の谷』は温泉が有名だかんね!でもリンが温泉に興味あるみたいでよかった!ここからだろけっこー距離があるからさ、せっかくだしあーしが飛んで送ったげようかなって思ってるんだけどどう?」
「良いんですか⁉行きます!すぐにでも行きましょう!」
「も~、そんなに温泉好きなの~?流石に今すぐは無理だって!あーしの子供が無事に生まれるまでは待っててほし~なって☆」
つい温泉に入れると聞いてテンションぶち上ってしまいました……日本人は魂に温泉好きが刻まれているものですからね。たとえ米とか味噌とか醤油が無限でホームシックとは無縁と言っても良いと言っても!温泉は発見しない限りどうにもできないですからね!半ばあきらめていたのですが……
「あ……ごほん。つい興奮しちゃってすみません。全然ティアムさんの都合がいい時で構いませんよ。でも約束ということで。絶対連れて行ってください!」
「もち!」
思いがけず異世界でも温泉に入れることになりそうです。それからもしばらくティアムさんと他愛のない話をしてその日は解散となりましたとさ。
Q.ルルって誰?
A.リンちゃんの双子の兄弟
Q.リンちゃんとルル君はどっちが上なの?
A.お互いが自分が兄/姉だと思っている。ぶっちゃけ双子なのでどっちでもいい




