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冒険者だからね。飲む理由を作るのがお上手

珍しく今回は3000字超えませんでしたわ。最近はなんか3000字とか4000字とかの回もありましたからねぇ。ま、そうはいっても旧版の一話あたりの文字数分くらいは全然ありますけどね☆

はい。ドラゴンとの死闘をなんとか回避できた私です。リンちゃんです。


私のイヤな予感の正体も確認終わりましてね、元凶と思わしき連中を拘束し、山に住むドラゴンことティアムさんに無事にお子さん(卵)を返しエクレシアの街まで戻ってきた次第です。


街の門まで戻ってくると、ものすごい数の兵士さんが物々しい雰囲気で立っている。

わ、すごい厳戒態勢。ま、当然ですよね。ティアムさん大きいですし、飛ぶ姿も目立つでしょうからね……何も知らない方からするとドラゴンが襲いに来たと思っても仕方ないですよね。


「どうもー、お疲れ様です」

「む?あんたたちか!さっきこの街の近くまでドラゴンが降り立ってきたんだ。その後は数分もしないうちに飛び去ったが……またいつ来るか分からないから厳重に警戒をすることになったんだよ。あんたらさっきは急いでたみたいだったが、無事だったんだな!ドラゴンには襲われなかったか?」

「ええ、なんとか。ただ、そのドラゴンがこの街を襲うことはないと思いますよ。」

「なんだって?そりゃどういうこった?」


ティアムさん的には自身の子供に何かあればその場合はこの街、跡形も残さず消し飛ばしていたでしょうけど……この状況でそれは言うまい。なんせ起こり得なかったIF世界線の話なんてしても無意味ですからね!


「実はドラゴンが飛来した原因は、子供(卵)を攫われたことによるものだったみたいです。とりあえずその卵は傷一つなくお返しできたので、街を襲いに来ることはないですよ。あ、そだ。これだけ人手いますし、卵攫った元凶の人たち引き渡しますね~。それじゃ、私達冒険者ギルドにも報告しないとなので、あとはお願いしまーす!」

「こちらが下手人たちになります。私共はあくまで捕らえただけでございますので、目的などは皆様が調査をしてくださませ」

「はぁ…?え?人⁉え、今どこから出したんだ!?」


私が衛兵さんたちに話し終わったところにリーデが拘束した盗賊?傭兵?たちを雑に放り出した。どこから出したのかって?そりゃ、共有化された私の【無限大収納(ストレージ)】からですとも。何はともあれ犯人たちを引き渡し、そのまま冒険者ギルドへ戻りました。


冒険者ギルドの方もやっぱり物々しい雰囲気が漂っています。危うく討伐隊が出るところって感じですね…!ミチルちゃんとマリーちゃんは……っと。お、発見。机に座って待っていた。


「あっ!リンちゃん!リーデさん!おかえり!」

「リンたちが出てってから少し経ったくらいにさ、慌てて入ってきた人がドラゴンがこっちに向かってるって言うからミチルもあたしもすごい心配だったんだよー?」

「そうだよ⁉リンちゃんにもしものことがあったら私……泣いちゃうからね⁉」

「ヴッ……ゴメンなさい、二人とも……」


私だってドラゴン襲来は予期してなかったけどね……それでも軽率ではありましたね、ハイ。後先考えてなかったのは素直に認めないといけません。


「リーデもだよ!リーデだったらあたしに念話するくらいできるでしょー?それすらないんだから余計心配するよー?」

「申し訳ないです。念話する間もなくドラゴンがやってきまして……」

「言い訳しないのー!」

「はい……申し訳ありませんでした」


リーデの方もちゃんとマリーちゃんに叱られている。叱らないであげてと言いたいですけども……口を挟んでいい雰囲気ではないですよねぇ……


怒られるのは受け入れて……サリアさんを呼ばないとですかねぇ。と私がサリアさんを探そうとしたところ丁度サリアさんとアルドさん達【緋色の牙(スカーレットファング)】が降りてきた。


「リンちゃん、あなたフェルンに依頼を探してもらってる間に急に飛び出したらしいわね?そしてドラゴンと接触したみたいね。……それで?ドラゴンの脅威は去った、と見てもいいのかしら?」

「サリアさん。はい。ドラゴンがこの街を襲うことはないです。怒りも無事に収めてもらえましたし」

「詳しく聞かせて頂戴」

「はい。まずは…………」


私は自分のスキルで嫌な予感がしたことから、怪しい馬車を発見したこと、傭兵っぽい連中が乗っていたかつ、すぐに攻撃の態勢に移ったこともあり交戦後、捕縛。馬車を探すと卵があったこと、その直後に件のドラゴンが降り立ってきてあわや戦闘というところで誤解が解けて帰ったことを詳細に報告した。


「なるほどね……エクルスト山脈のドラゴン……となると光の竜王様かしら。リンちゃんの話を聞く限りでは、竜王様のお子さんに手を出そうとしたバカ共が原因で、お子さんに傷一つなかった。かつ、リンちゃんたちのことを気に入ったと言ったなら……確かに、この街が襲われる要素はないわね。一応、数日は様子を見る必要があるでしょうけど緊急クエストは停止ね。」

「みたいだな。お前ら聞け!ギルドから発行されたエクレシア防衛戦の緊急クエストは停止だ!既に飛び出した馬鹿はいねぇよな?この街は守られたぞー‼」

「「「うおおおおおお‼」」」


「良かったァ!俺この街好きだからな!去らなくていいに越したことはねぇぜ!」「ドラゴン相手に防衛戦って聞いた時は死んだと思ったけど助かった~!」

「俺はこの街に骨をうずめる覚悟だったけどな?」「めちゃめちゃ逃げ腰だったじゃねぇかw」「うるせぇ!」


やっぱり誰もドラゴンなんていう生物の頂点と戦いたくはないですよね~。私も嫌ですし。それにしても切り替え早いな~。流石冒険者って感じで良いと思いますけどね!


「よーし!この街の平和を祝って!今日は俺がお前らに奢ってやる!好きなだけ飲んで騒げお前ら!」

「「「うおおおおお‼」」」「まじかよアルドさん!」「一生付いて行きますぜー!」「せっかくの奢りだ!オメェら高いのじゃんじゃん頼むぞー!」「「「おー!」」」

「ふざけんな⁉オメェらは普通のエールだからな⁉」


本当は久しぶりにお仕事する気だったんですけども……せっかくのどんちゃん騒ぎですし?私達も楽しみましょうかね!


***


2,3日程度は衛兵たちに多少のピリピリした雰囲気は見て取れましたが、街の物流方面ではさして影響を受けることもなく、冒険者の数が減ったということも見られずにいつも通りのエクレシアの街の姿が戻っていましたとさ。


私はギルドでの宴の後日、家に遊びに来ていたニコラちゃんやらテティアちゃんやらにも泣かれて大変胃がキリキリする思いを味わいましたとさ☆

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