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なに、もしかしてコレ……修羅場ってやつかな?(遠い目)

グルノーミン編おーしまい!タコ焼き回とかシーフードカレーとかどーした!って言われるかもしれませんけども。作者は少なくともシーフードカレーだけで1話書けないっス。あとどうせ食レポもアレなんで許して。

はい。異世界初の旅行を満喫してきた私です。


グルノーミンの滞在も終わり、1週間ぶりくらいにエクレシアに戻ってきたのです。……え?頻繁に【安寧の地】を通して戻ってきてただろって?それは言わないお約束じゃないですか~。それに、帰ってきても家から外には出てませんし?亜空間に存在しているんで?実質、帰ってきてないみたいなもんですからね。


オランドさん夫妻と別れ、その後無事に護衛依頼が完了したことを冒険者ギルドに報告して一旦(現実にある方の)家の様子を見に来ました。定期的に見回りはしないとでしょう?いくら壊れないとしても、こまめなチェックで不慮の事故とかの可能性は潰さないくてはいけませんから。


そして庭を見に行ったらなんとびっくり。絶対グルノーミンに行くまでは存在していなかった大きな蕾がどーんと鎮座しているではありませんか。……しかし、危ない気配はしませんね。【第六感】スキルも発動していないですし。


「リーデ、これは……なんだと思う?」

「精霊関係の何か……かと私と似た気配を感じますので」

「触ったら……何か起こるかな?」

「可能性はありますね……しかし、まだ危険がないとも限りませんよ」

「それは大丈夫だと思う。危険な感じはしないから」

「…では、私は万が一に備えておきますね?」

「ありがと、リーデ。」


さてさて……この大きな蕾(私が少し見上げなければいけない大きさ)は一体なんなのやら。と、私が蕾に触れるかという間近で、突然その蕾が震えだした。まるで私が来るのを待っていたかのように。えっ、こわっ……


それでも私の【第六感】スキルに反応はない。もしかして【第六感】スキルの方がポンコツなのか?聞き察知スキルとか一番大事じゃないですか!しっかりしてくれよな~


「ご主人様!」

「私、まだ触れてもないんだけど……」


数秒ほど待つと、蕾がゆっくりと花開いていく。それと同時に……中から女の子が現れた。そして蕾が完全に開花するとその女の子はぱちりと目を開け、私と目が合った。ものすごく、じーっと見つめられている。……一体なんでしょうか。もしかして私は過去に何か彼女を怒らせるようなことでもしたんでしょうか?…心当たりがないなぁ。どーしよ……


「あー、あ~……うんっ!ヨシ!この魔力……会いたかったよリン‼」

「わっ⁉」

「ご主人様!?」


突然女の子に抱き着かれました。ありがとう。そしてなぜなのでしょうか。というか、私の名前を知っている…?どこかで会ったかな……そこでふと、私は数年前に家族にナイショでこっそり育てていたアルラウネのことを思い出した。まったくもって今のこの状況に関係ないと言うのに。まぁ、その子はある日突然いなくなってしまったのですけど。


「ちょっとあなた……ご主人様から離れてください!」

「え~?なんで~?せっかく再会、できたんだヨ~?ちょっとくらいいいーじゃーん!」

「えっと……再会……?そのぉ、私とあなたは、どこかで会ったことありましたっけ?」

「エ~⁉ひど~い!リンはあたしのこと忘れちゃったんだ!あたしは一時たりとも忘れたことなんてないのにナ~」


待ってほしい。本当に心当たりがないんですけど……目の前にいるのは、花を擬人化したようなちょっとふんわりしたドレス……いや、ワンピースを着た萌黄色のショートボブの髪をした女の子。そしてマリーゴールドっぽい特徴的な髪飾り。思い出せ~⁉こういう時は絶対に思い出さないと人生終わるぞ!……ダメだ、マジで記憶で該当する人物がいないッ!終わった!


「な~んてネ!昔、リンと一緒に居た時とは姿どころか種族も変わっちゃったからね~、分からないのも無理はないよね!リン、あたしの名前『マリー』って言うんだけど、ピンとこない?たしか……()()()()()()マリーゴールドって花に似てるからって名付けてくれたよね!あの時は嬉しかったな~」

「マリー……マリーゴールド……えっ。嘘⁉もしかして……アルラウネのマリーちゃん!?」

「ぴんぽーん!せいかーい♪」


なんてこったい。この今、私に抱き着いて離れない美少女は数年前に私が育てていたアルラウネのマリーちゃんだったのです。じゃあさっきマリーちゃんの事がふと思い浮かんだのもそういうこと、ですか。


「ご主人様?どういうことか説明していただけませんか?それと、あなたはそろそろご主人様から離れなさい」

「せっかくリンが名付けてくれた名前があるんだからあなた、じゃなくてマリーって呼んでほしいナ~。そ・れ・に~、数年ぶりの再会だヨ~?水を差すのはちょっと良くないんじゃないかな~ってあたしは思うんだけど~?」

「もしもそれが本当であったとして、ではなぜもっと早く会いに来なかったのです?実はご主人様の事などどうでもよいのでは?あと離れてくださいな」


……どうして喧嘩腰なのかなリーデさん?あと目が笑ってないよ。ほら、スマ~イル。ねっ?落ち着こう?マジで。


「まっさか~!私だって出来ることなら一刻も早くリンに会いたかったよ。でもできない事情というものがあったんだも~ん。そんなにあたしとリンが抱き合っているのが我慢ならないの~?でもごめんね~?リンだって嫌がってないみたいだしさっ!ちょっとくらい良いじゃん♪もしかして……心狭いのかな~?」


なんかものすごい空気が不穏なんですけど。どうしてマリーちゃんとリーデの間にばちばちと火花が散っているのが見えるのかな?どうしてお互い笑顔でなんか言葉の応酬みたいなことしているのかな?アレ、コレ……もしかして修羅場……ってやつぅ~~~⁉(遠い目)


「一旦二人とも落ち着こうよ」

「ご主人様は」「リンは」

「「口を挟まないで」ください」

「は、はい……」


why?私が一番当事者のはずでは?なんで一番蚊帳の外に居させられているのかな?


「どうしても離れる気がないと言うのならば仕方ありません。力づくで、引き剥がさせていただきます」

「良いよ~?できるものならね!」


うわぁー!もう一触即発じゃないですかやだー!もっと平和的に行こうぜっ☆


「ご主人様は……寝起きは少しぽやぽやしています。そこが非常に愛らしいのですよ」

「ふ~ん?リンはすごい可愛いんだよ?私なんてリンが会いに来るたびにカワイイって言ってもらったけどね?その時のリンの顔と言ったら……それはもうとろけるような可愛い笑顔なんだよ!」


ん?


「くっ……やりますね」

「そっちこそ!」


おや?


「知っていますか?ご主人様は美味しいご飯を食べている時、とても幸せそうにほおばるのですよ?」

「じゃあこれは?リンは自分が作った魔法のこと話してる時はそれはもう目が輝いて私なんてそのリンの目の輝きだけで光合成できそうなくらい眩しいんだよ?」


なんだこれは……(困惑)本当になんですかこれは?どうしてバチバチ火花を飛ばしておいて、実力行使にまで発展すると思ったら私の可愛いところ惚気勝負(???)になっているんです?もしかして私の知らぬ間に二人で結託して私を恥ずか死させにきているのでは?


「ぐっ……中々破壊力のある手札を切るではないですか…!」

「お姉さんこそ、リンの可愛さ、良く分かってるじゃん…!」


それからも数度ほど、なぜか私を二人して褒め殺しに来た。なんか私はマリーちゃんに抱き着かれたままの状態で。そして気が済んだのか、二人は固い握手を交わして、こう言った。


「フフッ……」「えへへっ……」

「「あたしたち仲良くやれそうですね(だね!)」」

「今日の所は引き分け、でどうでしょうか?」

「良いかもね。私は昔のリンの一部分しか知らないし、お姉さんも、リンとはまだ付き合いが長いってわけでもないでしょ?これからは一緒に、リンの可愛いところを発見しよっ!」

「賛成です。先ほどまでの態度を謝罪させてくださいマリーさん。私の事はどうかリーデと」

「おっけーリーデ!これからよろしく!」


マジでなんだったのコレェ……?何の時間だったのぉ…?というか私、まだ抱き着かれてる……というか蔓に巻かれたままなんですけどぉ?もしもーし?

マリーちゃんとライムちゃんをそろそろ出すかと思ったんですけどねぇ……こんな展開になるとは思ってなかったんすよ(言い訳)

いやー、やっぱ主人公そっちのけで盛り上がってる二人のヒロインによる言い合い(惚気)の構図は良い。

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