家畜と引き換えにプリンを作るだけのお話
グルノーミン到着してまだ1日目マ?やっぱ前回の話日付を跨ぐべきだったのでは?
はい、なんか思いもよらない方向へ話が動いてきている気がする私です。リンちゃんです。
えー、街をぶらぶら散策するだけのはずが、気付けばプリンを何人かに振舞う事態になりました。何を言っているのか分からねーと思うが私にも分からん。えーっと?ディルダさんとバンドラン商会の幹部クラスの人が数名、そしてなぜかなぜかちゃっかり居合わせているオランド夫妻ね?おっけー作りましょう。
「リンさん、頼まれていた卵に牛乳、砂糖と調理場所は用意できましたぞい!」
「ありがとうございます。それじゃあ、作っていきますね?」
まぁ手順なんていたってシンプルですし数作るのも材料有れば楽だし私も食べたいので気持ち切り替えていきますか~。最初にカラメルソースから作っちゃいますか。まずは鍋に砂糖と水を入れて煮詰めていく。うーん。まぁ、苦めでいきましょうか。少し濃い目の茶色になるまで煮詰めて……と。良い所まで行ったら火を止めてお湯を突っ込むと。気を付けないと跳ねるんで死にますよ。真面目に。
「リンさん、これはなんですかぞい?」
「香ばしい香りですな」
「これはカラメルソースです。砂糖煮詰めたほろ苦のタレですね。これがないとプリントは言えませんのでね!」
次。カラメルソースを用意してもらったカップに入れて、卵液。卵を割り、砂糖と混ぜていきますよん。で、同時に牛乳を少し温めて……温めた牛乳を卵液と少しづつ混ぜて……混ぜ終わったら裏ごし……漉し機がない……!ふっ。魔法で代用しますか。
「リンさん?どうか致しましたか?」
「えー、ここで裏漉しという工程があるんですけども。都合の良い網目状のものを用意してもらうの忘れたんで、今回は魔法で代用しますね?」
というわけで、格子状の結界を魔法で生成しーの、卵液流しーので滑らかな卵液完成!あとはさっきカラメルソース入れた器にこっちも流して、蒸し焼きにしますと。
「ほうほう蒸し焼きにするのですな」
「まぁ火が通ればなんでもいいと思います。多分。」
そして無事に蒸し焼きにできたなら、後は冷やすだけ。簡単でしょ?
「じゃあ後は冷やして出来上がりです。今回はこの工程も魔法で楽しますけどね」
まぁ一応この世界、冷蔵庫のような魔道具は存在している。が、しかし。私の目の前には涎を垂らしそうなほどプリンに目が釘付けの大人が多数。ここであ、出来上がりまだ先でーすと言おうものならどうなるか…!なので魔法を使う。ま、簡単な魔法なんで【大魔法図書館】に頼る必要はないです。
急速冷蔵できるような魔法でさくっと完成!カップから取り出すのも魔法でやっちゃいますかこの際ですし。風魔法でカップとプリンの隙間に風を送って取り出しやすくして……大皿を使ってひっくり返す。よっしゃ、ぷるるんゼリー……じゃなかった。プリン出来た!
「こんな感じで出来上がりです。多分美味しくできてると思うので食べてみてください」
振り返ったらなぜか全員が唖然としていました。私何かやっちゃいました?
「えーっと、どうしました?」
「リンさん……魔力は平気ですかぞい?」
「へ?まぁはい。あの……?」
「リンさん。先ほどの結界魔法も氷結魔法も、まだ分かります。……普通は料理に魔法を使うなんて贅沢な使い方はしないのですが……最後に行われた風魔法、アレはかなり精密な魔力操作が必要な高等技術なのです」
なるほど?プリン作るの如きに魔法使ってるのに驚いたと。まぁ、そりゃ普通の魔法使いは料理に魔法は魔量がもったいなくて使いませんか。ま!私は使うんですけどね!
「まぁまぁ。魔法の事はどーでも良いじゃないですか?せっかくのプリンですよ。食べましょう」
「そ、そうですな」
「その通りですぞい。」
「す、すごく美味しそうです……」「誰も食べないなら私から行っちゃいますよー⁉」
皆さんが食べるかどうかはどうでもいいけども、私は私でプリンを食べましょうか。うーん!美味!でもちょっと味が濃厚すぎる気もする(贅沢)
でも卵の味がすっごい濃厚でマジで美味しい。人生一番美味しいまでありますよコレ。カラメルをちょい苦めにして良かったです。カラメルのおかげで濃厚すぎる本体の味が引き締まるのでバケツプリンでもやらない限りは飽きるこたぁないでしょう。
お家帰ったら皆にも作ろう。この美味しさは共有しないといけない。
***
最終的に食べた全員がうまいうまい言いながら味わってたので概ね満足してもらえたでしょう。無事に私は鶏二羽と牛を二頭ずつ、ディルダさんから譲り受けることが出来ましたわ。そしてプリンのレシピをオランドさんとディルダさん両名に渡したら非常に喜ばれついでにレシピの使用料が定期的に入ることになりました。(当然契約書は交わした。)収入源キタコレ!
というわけで、一旦家に託された子達を【安寧の鍵】で拠点に連れ帰りました。
「ただいまー。見てみてー家畜、譲ってもらっちゃった☆」
「おかえりーリンちゃん。……なにがあってそうなったのぉ……?」
「おかえりなさいませご主人様。ん、拡張が起こりそうですよご主人様」
『条件を満たしたことを確認しました。【安寧の地】のランクが上昇し、派生スキル【安寧の牧場】が解放されました。新たな亜空間が生成されました。【安寧の田園】同様、扉を介して訪れることが可能です。』
およ?【安寧の地】が拡張されましたねぇ。牧場かぁ……家畜扱いの動物を連れ帰ったからかな?
「ミチルちゃん、リーデ。【安寧の牧場】だって追加されたの」
「なるほど【牧場】でございますか。では早速行ってみますか?」
「そうしよー、テティアちゃん達も……そういやピーネはどうしてるの?」
「む!我を呼んだかママ!ふっ。赤子の体力を舐めちゃいけないんだぞ☆」
「ママはやめなさい。私はお前のママじゃねぇ」
「ちぇ、なんだぞ。我がテティアとルミナは呼んでくるんだぞ。リンたちは先に行っておくんだぞ☆」
ピーネのお言葉に甘えて私達は【安寧の牧場】を見に行くことに。まぁ、機能面はお察しでしょう?畑が凄いんだから当然牧場もすごいわけです。説明文によると……
『【安寧の牧場】内では家畜にとって最良の環境に自動で調整されます。また、餌も自動で生えてくるためエサ不足の可能性を考慮する必要はありません。最大のメリットは【安寧の牧場】内に存在する全ての家畜は傷つかず、汚れず、老いず、常に最高品質の素材を収穫可能です。』
「だって。要するに……いつでも最高に美味しい卵と牛乳が確保できるようになったってことだよねー」
「だね!じゃあコレでいつでもハンバーグとかも食べられるし、スイーツとかもたくさん再現できるようになるんだよね!レシピの発掘は任せてよ!私の【叡智の集積所】が火を吹くよ!」
マジで頼もしい。今までで一番目が輝いてますよミチルちゃん……!
「ご主人様、どうやら卵、牛乳だけではなく、肉も収穫できるようです。」
「本当⁉」
「はい。まず前提として、ある程度の数までは家畜たちは勝手に増えていくようです。そして子供から大人になるのも1日で成長するようです。そして、牧場内に存在する家畜の数に応じて1日1度ではありますが、それぞれのお肉がドロップすうようです。当然ですが、家畜たちの数が減ることはありません」
「……それ凄いけど……不老不死の生物生み出してない?」
「……ミチル様、恐らく深く考えてはいけません。」
想像以上にとんでもないのが出てきてて草。いや草生やしてる場合じゃねぇんだよなぁコレェ……ディルダさんにどう説明するのよ……
難しいことは一旦考えるのをやめて連れてきた子達を牧場に放った。牧場の柵を通った瞬間に目に見えて毛並みが良くなってる……まぁそういうものなんだね!ヨシ!(やけくそ)
はい。これでいつでもリンちゃんは卵に牛乳に鶏肉、牛肉が収穫可能になりましたとさ!残念ながらお料理描写はあんまり入りません!なぜなら!作者はお料理動画見てるだけのエアプだから!




