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転移者、異世界に投げ出されるってよ

個人的には転生者の定義は魂は一緒で姿は違う人。転移者は体も同一で異世界来た人だと定義している。この区別に特に意味はない!

(???視点)


「いってきまーす!」

「気を付けるのよー」


―それが、私が最後に家族と話した内容だった。

***

ふと気付くと、私は森の中で目を覚ました。一体何が……あ、そうだ。確か私は……事故に遭って……それで……神様に会ったんだ。……胡散臭い雰囲気だったなぁ。


それでその神様に異世界転生させてあげるヨ~!って足元が光って……それで、森の中スタートってわけか~。いや、そりゃ私だって昨今の時代、アニメやら漫画やら色々サブカル触れてる系JKですよ?いや、なんならオタク寄りだと言ってもいいけれど!森の中でスタートも定番どころだけども!せめてどんなスキルとかあるのかとか、説明してくれても良くないかなぁ!?


と、とりあえず……状況確認からしよう。えーっと、服装は……制服だなぁ。鞄も学生鞄はあるけど中身はからっぽ。多分事故の時に散らばったのかな。まぁ……鞄の中身あっても多分役立たないしそれはいっか。ともかく街では浮いてる恰好だよね……


それで確か神様は剣と魔法の世界だって言ってたよね。それなら……

「『ステータスオープン』」


《名称》ミチル・ハナサキ

《種族》人間 《性別》女 《年齢》17

《レベル》1 《MP》120/120

《スキル》

〈パッシブ〉【異世界言語】【全属性適性】【成長倍化】

〈アクティブ〉【鑑定Lv.1】【無限大収納(ストレージ)Lv.1】

〈ユニーク〉【叡智の集積所(インターネット)


あ、良かった。合ってたみたい。ステータスウィンドウが出てきた。もしかしたらステータス画面でないでただ恥ずかしい人になるところだったよ。それにしても……意外と転生特典が豊富だ。ユニークスキル【叡智の集積所(インターネット)】ってどんなスキルかな…?試しにスキルの所をタップしたら詳しい説明が出てきた。


叡智の集積所(インターネット)

 スキル使用宣言をすることで世界の記憶の一部に接続することが可能になる。閲覧可能なものはこの世界の歴史、これまで使用されたことのある魔法、武術。それだけではなく異世界(地球)のインターネットに接続することも可能になる。その場合は学術的な論文、AIへのアクセス、ネットショッピングは出来ないが調べ物をすることは可能である。


あ、めっちゃ凄いの貰ってる。もしかして私の異世界生活、現代知識無双来た感じかなコレ?とりあえず近くの街に行こう。魔物に襲われたらまずいし……そう思ったけど、遅かったかな…?


近くの草むらがガサガサが揺れている。

何々⁉神様お願いします!平和的であってください!私なんて食べても絶対美味しくないですから!


……音がした時点でさっさと逃げる姿勢を取っておくべきだったのかそうじゃないのかが私には判断できなかった。だって私、平和な日本でぬくぬく暮らしてた一般JKだから!!


そしてまもなくして。白い狼が数頭、姿を見せた。口角を上げ、獰猛な笑みをしている(ように見える)し涎も垂らしている。終わった!間違いなくヤバい奴だよぉ⁉


いやぁ~、ラノベの主人公達って凄いんだナ~。こんな、魔物を急に目前にしても毅然と立ち向かえるんだもんネ~(現実逃避)


ああ……逃げなきゃ……でも、足が動かない。腰が抜けて立ち上がれない……ど、どうしよ……


「グルルル……!」

「ヒェッ…⁉」


背後は木。前方は狼の群れ。私の足は動かず腰も抜けている。ああ、そっか……私、ここで死ぬんだ……

ごめんお母さんお父さん……私、異世界でも長生きできないみたい……


「グルルルァ‼」


狼の中でも一番大きな個体が唸りながら飛び掛かって来た。これから来るだろう痛みに私は思わず目を瞑った。一応腕を前でクロスさせたけれど……意味はないだろうなぁ~。


けど。いつまで経っても覚悟した痛みはやってこなかった。どうして……ふと目を開いて前を見ると、そこには私の周囲を覆うように出来上がった氷と――


陽の光が反射して煌く銀色のポニテを靡かせる少女が立ちふさがっていた。


「涙を流す美少女にやって良いのは話を聞いて泣き止ませることだけですよってね。ま、それを獣に説き伏せるのはナンセンスでしょうがね。さ、遊んであげますよワンちゃん。」

「グルルル…‼」


煽っちゃってるよぉこの人ぉ……


宣言通りにその少女は狼の攻撃をいなしている。


「再現『クリスタル・ブルーム』」


そしてその一言で、狼の魔物?は一瞬にして凍ってしまった。それと同時に橙色の髪のメイド服を来たお姉さんも現れた。


「ご主人様。掃討、完了しました」

「んー、お疲れ様リーデ。こっちも片したよー。多分依頼の魔物だね」


二人の女性は魔物をどうにかしたみたい。本当だ。周りを見回すと他にも数体いたはずの狼が倒れている。


「さて、お姉さんだいじょぶです?お怪我とかありません?」


女の子の方が未だ腰が抜けて動けない私に目線を合わせてくれた。あ、めっちゃお顔良い……碧眼と翠眼のオッドアイとかあまりにも最高。この子は……もしかして貴族の御令嬢とかなんじゃ…⁉っと、いつまでも無言でいるわけにはいかないよね。態度悪いし。


「えと……腰が抜けて立てなくて……」

「そですかー。んじゃあ街まで運びますね。リーデ、悪いんだけど魔物の処理とか収納、お願いしていい?」

「はい、お任せください。早急に済ませます」


普通、逆じゃないかな…?待って?この女の子ナチュラルに私をお姫様抱っこして平然と歩いてるんだけど⁉めちゃめちゃアンバランスな絵面だよぉ⁉


私の異世界生活どーなるの!?

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