表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

おっ、テンプレイベントじゃありませんか?

旧版は森で一泊でしたがそれはやめてテンプレイベントを起こしました。


リンちゃんのスキル名が変わっています。

「アイテムボックス」→【無限大収納ストレージ】に

「魔法創造」→【魔法創造マギア・オーダー】に

「魔法呼び出し」→【大魔法図書館グリモワール】に  それぞれ変更しました。カッコよくない?

はい、初めての異世界にわくわくが止まらない私です。リンちゃんです。


姉と兄に見送られながら村を出た私は《エクレシア》というすぐ近くの街を目指して街道を辿っている最中なのです。ま、森で寄り道素材採取していたりするんですけどね。せっかく異世界転生したんですから如何にも冒険者っぽいことをしたくなるのはしょうがないですよね♪


「お、これは……アレかな?【鑑定】」


《名称:アシグリ草》

《状態(品質):普通》

ごく少量ではあるが毒を持つ草。逞しい生命力故にどこにでも生えている雑草。軽く湯通しした上でポーション作成時にヒール草と共に混ぜるとポーションに僅かながら解毒効果を齎す。またすり潰すと野生動物が嫌がる匂いを発するため動物避けにも多少効果がある。


やはりアシグリ草でしたか。ポーションに入れると苦みが出るんですよね……アク抜きしても。でも鑑定の結果通り動物避けにも使えるんですよね。まぁ、効くのはあくまでホーンラビットとかの低級の魔物くらいなんですけどね?


そうこの世界。剣と魔法のファンタジー世界なのですよ。つまり異世界物のテンプレイベントもきっと遭遇できるはず!スローライフもしたいですけどテンプレ回収もしたいんですよね。


街道から離れすぎない程度にあっちこっちフラフラ歩いていると前方で微かにですが金属がぶつかり合う音やら怒号やらを私の耳がキャッチした。これは……トラブル、ですね?

しかもこれはなろうあるあるの野盗の強襲イベなのでは⁉


走って行くと馬車が止まっているのが見えた。そして馬車を囲うように山賊っぽいのが居座っている。

早速テンプレイベントに遭遇して思わずテンションが上がりそうになりましたがそんな場合じゃないですね?一度すぐ傍の木の上に昇り、少しだけ様子見をしてみますが……身なりの整った騎士が4名に……山賊然とした男たちがひーふーみー……見える範囲だけで12、3人ですかね?


騎士様方は馬車に野盗を近づけさせないので手一杯の様子。こりゃあ放置したら寝覚めが悪い結果になりかねませんね。その前に伏兵がいないかを確認。


【気配探知】……居ますね伏兵が3人。騎士たちの反対側の茂みに潜伏している。まずはこっちだな。ではでは私の転生特典であろうユニークスキルを使っちゃいますか!


「【大魔法図書館(グリモワール)】演算開始」


宣言すると私の手元に一冊の魔導書が現れそのページがめくれる。これは私の覚えた魔法の全てを記録し、いつでも再現が可能になる無法も無法のスキルである。今回使うのは害鳥駆除ための魔法。対象のすぐ近くで風の弾を爆散させることでダイレクトに聴覚を奪う魔法ですね。本来は鳥用ですけど、ま、人間気絶させるイメージで今回使ってるので人間用になってます。


「再現『爆竹風船』」


魔法名の宣言によって魔法が発動し、伏兵達にだけ聞こえる破裂音が炸裂。近距離なんで鼓膜敗れるレベルの威力に耐え切れず伏兵達は音もたてずに気絶した。これで伏兵の存在を気にせずとも良くなりましたかね。魔法の再現が完了した魔導書は再び呼び出さない限りは消失したままになります


私は昇った木の上から降りて馬車の方に合流することにする。なぜなら普通に未知のど真ん中を占拠しているからだ。


「くそッ!何があっても馬車に近づけさせるな!」

「「「おう!!」」」

「へへへ!騎士様方よォ、諦めちまった方が楽になれるぜィ?この数だ。いくらあんたらが強かろうが足手まとい抱えながら戦うのはきちぃだろォ?」


野盗側は自分たちの優位を疑っていないのでしょう。ま、彼らは中のお貴族様攫うか殺すかできれば良いわけで。騎士たちとでは勝利条件が違いますからね。あとは伏兵の存在も彼らの優位性の一因ってところでしょうか。


― 騎士たちと野盗とが再びぶつかるその瞬間。彼らの間を一筋の光が通り過ぎた。驚きあるいは新手への警戒で戦況は膠着した。そして……あまりにも場違いな調子の少女が現れた。―


「こんな道のど真ん中で馬車の襲撃ですかー。めっちゃ目立ってますよー?」

「なんだァ……?ハッ!テメェ生意気だがよく見りゃ上玉じゃねェか!わざわざ俺達に売られに来てくれてサンキューな?」

「き、君!ここは危ない!急いで離れるんだ!」


私は野盗の方を一瞥し、それから心配してくださった騎士の方にも視線を向ける。


「助太刀しますね騎士様方。これでも魔法使いなもので。」

「魔法使いか!なら……詠唱できなきゃただの小娘と変わんねぇよなァ⁉お前ら痛い目遭わせてやれェ!」


え、魔法使うのに詠唱って必要なんですか?(驚愕)詠唱とかしたことないから知らんかった。


「【大魔法図書館(グリモワール)】演算開始。再現『アイスストーム』」


私に向かってくる野盗含め私の正面の射線上に立っていた男達に向けて吹雪が襲い掛かり、下半身をがっちり凍らせる。そして、次に雷属性のショックウェーブを使い一人を除いて野盗を気絶させていく。


「ヒ、ヒィ⁉な、なにしやがった⁉」

「……私を、捕まえるんじゃないんです?ほら。」

「く…来るんじゃねぇ!このっ…化け物が!」

「美少女を捕まえて言うことが化け物だなんて……そんなんじゃ女性の心は掴めませんよー?ファイアーボール」


まぁ私中身男なんで女性の心掴んだ経験とかないですけど。ファイアーボール当てた男も気絶。まぁ火傷はしてるかもしれませんが…自業自得でしょ。この世界命の価値軽いですから。気絶させた野盗(伏兵含め)を魔法で拘束した私はお礼とか言われる前に野盗を騎士様達に押し付けてさっさと《エクレシア》へと急ぎますか。


状況確認が終わり、馬車の扉が開いた。中からドレスに身を包んだお嬢様が出てきた。お~、美少女!眼福だな~。と考えつつお貴族様確定演出なので下手に関わりを持たないようにさっさとこの場を去ることにする。


「じゃ、この人達は好きにしちゃってくださいね~。それじゃ私は急ぐので失礼しまっす!」

「待ってくれ!」

「お待ちください!せめてお名前を……」


後ろの方で何か言われてるのは分かりますが意図的に無視してエクレシアの街へ急いだ。身体強化を交えて十数分ほど走ったところ、前方に大きな城壁が見えてきました。


おお、アレがエクレシアの街…!初めての異世界の街に興奮冷めやらぬ感覚を覚えつい歩くのが速くなるのを自覚する。さぁ、冒険者になろう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ