↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/124

巌流島の恋人たち

更紗は少し考えたものの直ぐに

「譲は貴方の警護の任から外します」

と告げた。

「今は武藤の屋敷で謹慎処分にしています」


春彦は驚いて

「え!?」

けど、俺のこの怪我は学校だったから武藤さんには関係ないと思うけど

と告げた。


春馬はふぅと息を吐き出すと

「お前のその突拍子もない考えを見抜けずに屋上の危険を話さなかった落ち度が問題だったんだ」

と指摘した。

「確かに西海道大学付属高校の生徒が屋上へ出るなんて考えないが…お前の場合はそういう意識が薄いからやるってことを見通せなかったってところがな」

お前がもし死んでいたらアイツは一生後悔どころか武藤家の中の大醜聞になってたな


春彦は今までのように言い返すことはしなかった。

今回のことで痛いほど自分が甘かったことを理解したからである。


まして、その事で兄の直彦まで死の縁を彷徨わせてしまったのだ。

直彦があの電話を信じたのはそういう危険が春彦にはあると理解していたからだ。


確認の電話の時も自分はうっかり携帯を持っていかなかった。

持って行っていれば伽羅の忠告も聞けたし兄の直彦の確認の電話にも出れた。


迂闊にもほどがある。


春彦は二人を見ると

「今回の事は本当に俺の迂闊さに全ての原因があったと思います」

と言い

「だから、もう二度とない様にするので武藤さんが嫌でなければ…もう一度お願いします」

と頭を下げた。


更紗も春馬も暫く沈黙を守ったが、春馬が

「わかった、但しもしお前が次に危険な目に合って軽症でも怪我をしたらアイツは即刻島津の任からは永久に外す」

それは武藤からも追放されることだと肝に銘じておけ

と告げた。


春彦は頷くと

「はい」

と答えた。


譲は謹慎して一ヵ月が経ち春彦が退院することを聞くと安堵の息を吐き出した。

春彦の懸命なところや春彦のびっくりするようなところを嫌いではなかった。

だが、ボディーガードとしては甘すぎたのだ。


何故、屋上の注意をしなかったのか。

春彦の警戒心は一般の高校生と同じ程度だと理解しておくべきだったのだ。


「申し訳ありません、春彦様」

そう呟いたとき部屋の戸が開き、堂山が姿を見せた。


彼は譲の正面に座ると

「春彦さまがお前に再度ボディーガードをと…再起の機会を与えてくださった」

だが同時に次に失敗すればお前は武藤家からも追放する

と言い

「お前はどうする?」

と聞いた。


譲は両手を着いて頭を下げると

「是非に」

と告げた。


堂山はそれを見て

「お前に27年前のことを伝えておく」

と告げた。


それは主家である島津家の次期当主を死なせてしまうという武藤家にとって正に大醜聞であった。


リバースプロキシ


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。