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リバースプロキシ  作者: 如月いさみ


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巌流島の恋人たち

春彦が入院している間に直面した問題は武藤譲の処分であった。

武藤堂山は父ではあるがそこはきっちりとしていた。


まして27年前の出来事が彼の父親を失意の底に落とし最後の最後まで心残りとしてあったのだ。

もしも春彦が死んでいたら同じことになっていたかもしれない。


譲は武藤家の一角で謹慎し島津家へ出向くことはなかった。


春彦は呼吸器が外れ少し身体を起こすことが出来るようになった時に伽羅が買ってきてくれたプレゼントを更紗と春馬に渡した。


更紗は微笑んで

「春彦、ありがとう」

と言ったものの

「私にとって一番のプレゼントは貴方が無事でいることです」

と告げた。


春馬は「まあ、受け取っておくが」と言い

「これを買う前に先ずお前が怪我をしないようにすることに気を配れ!」

と怒った。

「ありがたく使わせてもらう」


春彦は頷いて

「本当にすみませんでした」

と言い、二人を見ると

「もし、お母さんと春馬兄さんが良いと思ってくれるなら…俺は西海道大学に上がろうと思うんだけど」

と告げた。


それに更紗と春馬は驚いて目を見開き、更紗は戸惑いつつも喜んで

「勿論ですよ」

貴方がそう思ってくれたことがどれほど嬉しいか

と微笑んだ。

春馬もまた安堵の息を吐き出し

「これでまだ高校卒業したら東京へ行くなんて言ったらどうしてやろうかと思ってたが…少しは考えるようになったんだな」

と告げた。


伽羅は「あ、俺ももし良ければ…その悪かったら下宿しようと思ってます」と告げた。


春馬は伽羅を見ると

「お前はまだ分かってないのか!」

と怒り

「春彦がへらへら下宿へ遊びに行って今回みたいな目に合ったらどうする!」

と怒鳴った。


つまり、このまま島津家にいろということである。


春彦は安堵の息を吐き出し

「それで、武藤さんは今警備しているんですか?」

と更紗に聞いた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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