第3話娘を助けろ
3話です!
ボチボチ書いてます笑
最弱ランクF探索者の俺は、家族を守るため最強を目指す
第3話 娘を助けろ
父「娘が倒れた……?」
心臓が止まりそうになった。
数秒前まで笑っていた。
病室で。
ママ治る?
そう言って笑っていた。
それなのに。
看護師「すぐに来てください!」
電話が切れる。
父「くそっ!!」
俺は家を飛び出した。
靴もまともに履いていない。
息が苦しい。
頭が真っ白だ。
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
もう嫌なんだ。
失うのは。
もう二度と。
⸻
病院。
自動ドアが開く。
父「娘は!?」
受付「〇〇号室です!」
走る。
全力で走る。
病室の前に辿り着く。
そこには――
妻が泣いていた。
父「……!」
妻「あなた……」
震えている。
泣いている。
嫌な予感しかしない。
父「何があった」
妻「急に……」
妻「急に倒れて……」
父「娘は?」
医者が出てくる。
表情が重い。
その顔だけで嫌な予感がした。
医者「落ち着いて聞いてください」
父「落ち着いてる」
嘘だ。
全然落ち着いてない。
医者「娘さんですが……」
医者「星蝕症候群です」
父「……は?」
妻が息を呑む。
星蝕症候群。
妻と同じ病気。
治療費三百万の原因。
父「嘘だろ……」
医者「発症は稀です」
医者「ですが遺伝例が確認されています」
父「そんな……」
目の前が暗くなる。
妻だけじゃない。
娘まで。
なんでだ。
なんで俺の家族ばかり。
⸻
病室。
娘は眠っていた。
小さな身体。
点滴。
酸素マスク。
さっきまで笑っていたのに。
父「……」
手を握る。
小さい。
あまりにも小さい。
娘「……ぱぱ」
父「!」
娘「ごめんなさい……」
父「謝るな」
娘「うん……」
父「謝るな」
娘は悪くない。
誰も悪くない。
なのに。
どうして。
⸻
《家族の危機を感知しました》
父「!」
視界に文字が浮かぶ。
再びだ。
《緊急クエスト発生》
父「クエスト……?」
《星蝕草を入手してください》
《制限時間72時間》
《成功報酬:病状進行停止》
父「なっ……」
息が止まる。
病状進行停止。
つまり。
助かる可能性がある。
父「星蝕草ってなんだ」
《東京第七ダンジョン第十階層》
父「十階層……」
無理だ。
Fランク探索者が行く場所じゃない。
Eランクでも危険。
俺は昨日までスライムしか倒せなかったんだぞ。
《失敗した場合》
文字が続く。
《娘の生存率12%》
父「やめろ」
《残り71時間59分》
父「やめろ!」
思わず叫んでいた。
病室にいる妻が驚く。
妻「あなた?」
父「……」
拳を握る。
震える。
怖い。
まただ。
昨日と同じだ。
怖い。
死ぬほど怖い。
でも。
娘の顔を見る。
小さな寝顔。
娘「ぱぱ……」
父「……」
決まってる。
考える必要なんかない。
父「行ってくる」
妻「え?」
父「必ず持って帰る」
妻「まさか……」
父「娘を助ける」
妻「危険よ!」
父「知ってる」
妻「死ぬかもしれないのよ!」
父「知ってる!!」
病室が静まる。
妻が涙を流す。
父「でもな」
娘の頭を撫でる。
父「俺は父親なんだ」
父「娘を見捨てる方法なんて知らない」
妻「……」
父「絶対助ける」
妻「……お願い」
妻は泣きながら言った。
妻「帰ってきて」
父「あぁ」
俺は立ち上がる。
残り72時間。
目指すは第十階層。
昨日まで最弱だった男の、
命懸けの挑戦が始まる。
この作品もいいけどAPOLLOも読んでね?!
アリエルガ編まで読むと評価変わるからマジで!笑




