なぜ、不安を抱えた人ほど引っかかりやすいのか
私も数年前に引っかかって、合計100万円を無駄にした。
経営や経済のことをまったく知らなかったわけではない。
そうであっても、不安と焦りが先に立っているとき、人は思っている以上に脆い。
これは特定の世代だけの問題ではない。
先が見えない。今の自分では足りない気がする。このままではまずい気がする。
そういうとき、人は「ちゃんとした答え」よりも、「早く効きそうな答え」に引かれやすくなる。
その入口は一つではない。
スキルへの不安かもしれない。お金の不安かもしれない。将来そのものへの不安かもしれない。
入口は違っても、そこで起きることはよく似ている。
足場が揺らぐ。焦りが生まれる。その焦りに、「変われるかもしれない」という言葉が差し込まれる。
社会経験があっても、経済観念があっても、引っかかるときは引っかかる。
逆に少し知っているからこそ、自分で見抜けると思ってしまうことさえある。 皮肉なことに、誰にでも届きうるからこそ広がる。
しかも今は、その接触があまりにも早く、深い。
SNSを開けば、副業、自己実現、発信、稼ぎ方、人生を変える方法が、日常の画面の中に流れ込んでくる。
少し先の話だったはずのものが、もう現在の話として届いてしまう。
だからこれは、若いから弱いという話ではない。
不安に入り込む技術が、年齢に関係なく届いてしまうという話であり、しかもそれが日常の画面の中で起きているという話である。




