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脳が疲れていても、やめられない理由
ここで、多くの人が感じている矛盾を言葉にしておきたい。
SNSを見ていると疲れる。
動画を見続けると頭が重くなる。
なのに、やめられない。
これはどういうことなのか。
脳は、新しい情報に引かれやすい。
変化を察知することは、もともと生き延びるために役立っていた。
だから脳は今でも、新しい刺激が来るたびに反応し続ける。
SNSのタイムラインは、常に更新される。
無限スクロールには終わりがない。
レコメンドは次々と新しいものを差し出す。
脳の「新しいもの好き」な性質が、休む間もなく刺激され続ける。
その結果、脳は疲れる。
だが、「次に何かあるかもしれない」という期待は消えない。
疲れているのに、目が離せない。
しんどいのに、閉じられない。
これは脳が壊れているのではない。
設計された刺激に対して、反応し続けている結果だ。
相手の設計は、そのくらい精密なのである。




