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献血
聖杯に手首を切りつけて流れる血を注ぎ
更新の契約を結ぶ
中原中也とか寺山修司より長生きをしてそれでも老獪なんておくびにも出さず
自傷を続けながら生き残る術を探して全てを統べてやるって確信を嘯く
すっかり食欲が失せ痩せこけてしまった
メンタルが脆弱で1度治癒したかと思っていたけれど
ドクターあんまりじゃないか
しかも顔も知らぬへのへのもへじが
人の心に土足でずけずけと入り込んで来て恐怖覚え
愛されたくないなんてすっかり嫌な奴 善行を積んでも祓えないのよ 邪気は
リアルな繋がり求めるけど断線中 ならインターネットかな
古き良き時代の遺物だけどね
そういう事言うならSNSアカウントなんて破棄しちゃえば楽かな
常時ピンチの夜朝に 真昼ハッと彼が首を吊ろうとしているのを察して
ドアの鍵をピッキングして開けて助けた 良かったと心底思ったね その時は
誰もが神に唾を吐きかけるのに崇拝する矛盾
その心は救済 冤罪だって生きている事を正当化したい
だけど殺す人もいるね
彼の嘆きは彼女のほくそ笑み
そうやって貶め合いながら血液はめぐりめぐって誰かを生かす
貴方はサボっていませんかね? 血を献る事を




