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聖女について


エアリエーゼは先程挨拶した服から、動きやすい袖の短い服に着替え、髪を1つに縛っている。

エアリエーゼのような大聖堂の高位聖女は、基本的に下女や下神官が周りの世話をするため袖の短い服を着ないがこの3ヶ月間だけは聖女教育の為に動き回るため、袖の短いお仕着せになる。

普段から袖の長い服を着ているからか、その動きは袖が短くなっても緩やかで洗礼されている。


「お二人の講師となるエアリエーゼと申します。中央の聖女は名字を持ちませんので、名前だけで失礼致します。私のことはエアリエーゼとお呼びください。私も名前で呼ばせていただきます。さて、聖女教育は、聖魔法の奉納の仕方、基本的な礼儀作法、聖女としてのあり方や聖妃教育も含まれます。3ヶ月間よろしくお願いいたしますね」

「「よろしくお願いいたします」」

「はい、よろしくおねがいしますね。さて、お二人は、聖女についてどのくらいご存知でしょうか。ノルティーネ様は既にご存知のこともおありかと思いますが、復習もかねてお聞きくださいね」

「はい、もちろんです、エアリエーゼ様」

「ありがとうございます、ノルティーネ様」

「いいのよ、リデル様。此処では誰もが平等に知識を得るべきなのだから」


にこりと微笑んで、ノルティーネはさも当然かの様に答えた。

エアリエーゼは、黒板に文字を書いていく。

聖女について。


聖魔法の持ち主は、誰しもが聖女と呼ばれる。

六つの属性の中で最も希少価値が高く、聖魔法はジュエリアの盾である。

国を守るために常に魔力を使うことを求められる存在であり、公爵家と国から一生の生活を保証される代わりに有事の際は身を立てにして守護石を守る存在でもある。


聖魔法に出来ることは、主に3つ。

守護石へ魔力を注ぐこと、聖魔法の魔法陣を作ること、祈ること。


聖妃となったものは王家の守護石へ、公爵家へ嫁いだ者は、公爵家の守護石へ毎朝魔力を捧げる。

公爵家傍系へ嫁いだ場合は、毎日魔力を捧げるかどうかはその時の公爵家の聖女の魔力量により変わり、その必要がない場合は公爵夫人の事由で召喚されるときは以外は中央の聖女と同じく、創世の女神への信仰を広め、そして祈りによって疫病や豊穣等を祈ることに魔力を使用する。

聖魔法の魔法陣は、過去にリデルが父やノクスに渡していたものだ。

大きいタペストリーや手に収まるくらいの小さなものまで、それは多岐に渡る。

他の属性魔法陣と違い、攻撃をするとこはできないがその代わりその守りは絶大である。

最高位の魔法陣であれば、即死攻撃なども跳ね返せてしまうのだ。


(あれ……?)


リデルは、はっとする。

リデルがノクスの服に刺繍したのは、最高位の魔法陣だ。

二度目に感じたあの痛みは、何故起きたのか。


(どうして誰も、魔法陣の入った服を別のものにしなかったの……?)


一度目は、分からなくもない。捕らえられる際に、服に刃物が触れたり、強く腕を握られたりして発動した可能性もある。

けれど、二度目は。

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