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幕間:第三者

 ある者は、智とファリスを少し離れた場所から見ていた。

 大きく離れた所には、ローブを着た6人の人間がだるそうに立っており、その中心には魔法陣が描かれている。

 ある者は、その魔法陣の上に砕けた氷を見つけた。それを{移動}して手で触り、周りから不審に思われないよう{隠して}から持ち上げ、そのまま口に放り込んだ。次に、める様に味わう。ある者は、やはりこれかとほほを緩ませると、それをきっかけにあの時の事が思い出された。

 ふらつくほど飲んでいた智と出会い、自分の部屋で一緒になって飲み明かした。ほかの姉――特にその中の一人が来るとうるさいので、霧を張って智が見つからない様にした。しかし、何かが紛れ込んでいるのを嗅ぎつけたのか。結局、煩い姉は来てしまい、智が犠牲になってしまった。そしてその時、魔法の気配がしたのだ。すぐにそれはあの魔法だと分かった。しかもこの体勢ならば、自分ごと向こうに行ける事だろう。たまには妹の邪魔をするのも悪くない。それに、向こうならば良い酒も在る。気がかりなのは煩い姉が追って来ることだが、それはそれだ。人間も多い事だし、自分だけに構う事も無いはずだ。

 と、そこまで考えたとき。床で寝そべっていた智が立ち上がり、少しふらついたかと思うと、首と肩を動かした。それを見てある者は思う、あの魔法に酔い覚ましの効果など有ったのだろうか? 自室で起きたときは、明らかに二日酔いになっていたのに、今はそうは見えない。これは今度、検査が必要だろう。

「私達人間は、神と呼ばせて頂いているのですが・・・・・・」

 ファリスが説明している。ある者はくすりと笑った。智はもう覚えていないだろうが、いつか気づいて欲しいものだ。

 自分が、智の背中にくっついてこちらに来たことを。

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