↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強欲のダンジョンの作り方  作者: 夢兎
地下農業迷宮

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/125

第13話 農家到着

 初日は二階層までの視察と軽い調整のみで城に戻ることになった。まだ畑ができてないから見るところってないのよね。

 明日はまとめて作業ゴーレムを作って配置しないとね。躯体は掘り出す時の土で作ってあるからあとはコア作成。なんて考えている間に城に到着する。


 部屋へ戻ろうと思ったら一緒に執務室へ、とのことなので辺境伯様と一緒に執務室へ来た。


「ベルノルト領から農家が到着したそうです」


 農家! 早かったわね。

 今日は町の宿に宿泊しているようで明日紹介してもらえるようだ。


「アルセラ様、農家の住居はどのようになっていますか?」


「いつからでも住んでいただけますよ」


 本人たちの要望を取り入れての調整待ちではありますが。


「では地下農業迷宮内で顔合わせをしてそのまま引越し作業をしていただきますか」


「中で生活をする人にはこちらの認識証を渡していただけますか?」


 水晶に青を着色した認識証を渡す。ナンバリングも頭にアルファベットを入れて一般とは混ざらないようにしてある。ちなみに騎士様用のは家紋に準じて緑色にしてみた。

 パッと見はいろんな種類の認識証があるように見えるけど、認識証としてはあたしの魔力が練り込まれた魔導金属が水晶に包まれていたらいい。ものすごく作り込んでいるようで意外と単純なのだ。この世界だから通用する単純さね。

 一応はちゃんとナンバーが読み取れない塊が包まれたものは追い出し対象にしてあるけどね。


 あ、あと農家さん達が食べる食材の準備もお願いしますね。ご飯食べれないのは困るよね。



 翌朝、今日はミアにもきてもらうことにした。中で一緒に過ごすなら顔合わせもまとめて終わらせた方がいいわよね。


 セドリックさんとミアが一緒に馬車に乗っているのでついでに今後の打ち合わせもしておく。


「今日ミアに足りないものをチェックしてもらって問題なければ明日にでも引越ししようと思ってます」


 毎日行き来するのはね。結構きついんですよ。この道。

 地下畑の家は森の中にあって、あたしにとっては過ごしやすい環境だからできるだけ早く移動したいのです。


「承知しました。では常駐する騎士と料理人の手配も今日済ませておきましょう」


「あ、料理人の方に地下農業迷宮の住居が必要か聞いていただけますか? 必要なら休憩所に増設しますので」


 離れた場所が良いなら同じ階層内でも、次の階層でも好みの場所に作りますよ。まだ植物を植えてないからできることだわね。さすがに畑の真ん中にって言われると困るけど。



 地下畑に到着してミアには青の認識証を、セドリックさんは騎士の詰め所にある一般用の認識証を渡して中に入る。

 休憩所へ行こうとして搬入口前を通ったところで違和感を感じてガーゴイルに近づく。


「あら? 誰か無理に通ろうとしたみたいですね?」


 ガーゴイルを見るとところどころが欠けている。ただ、時間は経っているようで修復が始まっていた。元の損傷がどのくらいだったかわからないけど明け方くらいかしらね? 中にはまだ何もないのだけど、侵入しようとする人にはわからないわよね。


「持ち出せるのであれば十分宝の山かと」


「ダンジョンの一部だから持ち出しできたとしてもエネルギー不足で外では動きませんけどね」


 あたしはそのことを知ってるから持ち出すだけ無駄だとわかるけど、そうよね。そんな仕組みだなんて知らないものね。



 侵入しようとした人がいたっぽいことはセドリックさんから辺境伯様に報告しておいてもらうことにして休憩所へと入る。

 中では40歳前後の夫婦と10歳くらいの女の子が座っていた。


「おまたせしました」


 向かい合うように座って自己紹介をしていく。名前はトーマス、エルナ、リーナね。


「畑を少し見て回りましたが、先にお聞きしていた種類を全て育てようとするとあまり多くは育てられませんが……」


「ああ、この階層では葉物を中心にお願いします」


「階層?」


 地下畑にはこの階層のような畑が広がる場所が五か所あることを説明していく。

 予定ではここ二階層は葉物や実がなるもの、三階層はトウモロコシや豆類、四階層は麦各種、五階層は根菜類、六階層は果物をお願いしたいことを話す。


「果物……ですか……」


 トーマスさんがかなり難しい顔をして呟く。


「申し訳ありません。畑で育てるものは一通り知識がありますが、果物は全く世話をしたことがなく、お役に立てるかどうか……」


 それこそ『畑違い』ってことね。これは……むむ……

 セドリックさんにちらりと視線を送る。


「果物農家を手配しましょう」


 さすが執事頭。視線一つですべてを察してくれる。お願いしまっす。


「そういうわけなので、果物以外の畑を管理していただくことになります。働き手は地下畑の前にあった村の住民と力仕事はゴーレムを数体各階層に置きますので、トーマスさんが司令塔になって動いていただければと思っています」


 問題があるとすれば村の住民は全く知識がない。それに元鉱夫で気が荒い人も多くいるだろう。対人関連で問題が出なければいいけど……


「セドリックさん、畑に従事していただける方は何人くらいになりそうですか?」


「今のところ20人ほどと聞いていますが、こちらは料理人と合わせて再度確認しましょう」


「トーマスさん、作業者の追加は必要ですか?」


「まだ作物が育っていないのでその人数がいれば問題ないかと」


 では運用してみて足りなさそうであれば早めにセドリックさんへご連絡下さいね。連絡は常駐してる騎士様経由で大丈夫ですか?


「はい、その他の問題点もあれば騎士経由でご連絡下さい」


「気候はどうでしょう? 階層毎であれば変えれますけど、このままがいいです?」


「葉物やトウモロコシ、芋は、動いたら汗ばむくらいの気温の方が育ちが良いですが……」


 だいたい25度くらいかしら? ちょっと二階層と三階層と五階層の気温を上げてきますね。しばしお待ちを〜


「……上げてくる?」


 説明するより体感してもらう方がわかりやすいよね。ああ、転移陣が欲しい。ん〜、操作端末を作る方が早いのかしら? 今すぐにパパッとは……無理ね。く〜、なんで作っておかなかったのか。過去のあたしを恨むわ〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。