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第二部 真実の対峙 24話 【紅蓮の道、鋼鉄の牙】

異形の群れが地響きを立て、進路を阻む。車を乗り捨て、二人は徒歩で裏口を目指した。


クロエの愛刀が弧を描く。一閃するたび、異形の肉は霧のように切り裂かれ、その身を消滅させる。背後から音もなく忍び寄る異形に対し、クロエは躊躇なく銃口を向ける。銃声が響き、ジークの死角を狙った怪物の頭部が粉砕された。

一方、ジークの戦い方は冷徹にして苛烈だった。彼の拳には、赤と黒の不気味な霧が渦巻くように纏わりついている。振るわれる拳の一撃一撃が、異形の核を直接握りつぶすように衝撃を与え、触れたそばから怪物を存在ごと消し去っていく。二人の連係はもはや言葉を要さず、背中合わせで死の舞踏を繰り広げた。


裏口にたどり着くと、そこにはアキラとカグヤの姿があった。

「ボス、俺らは表を撹乱してから中央へ向かいます。ご無事で」

二人は銃火器を乱射しながら、兵士たちの注意を正面へと引き付けていく。その隙に、ジークとクロエは基地の内部へと滑り込んだ。


静寂が支配する回廊を抜けた先で、待ち構えていた兵士たちが声を上げる。

「そこを動くな!」

銃口が向けられるよりも早く、クロエが銃を放つ。正確無比な弾丸が兵士たちの懐を貫き、彼らは音もなく崩れ落ちた。


ようやくたどり着いた中央サーバーの出入り口は、これまでとは比べ物にならないほど厳重な警備が敷かれていた。扉の向こうに隠された秘密を守ろうとする兵士たちが、無数の銃口をこちらに向けている。


「……耳を塞いでおけ」


ジークは短く命じると、手のひらに複数の小型爆弾を握りしめた。クロエは迷わずジークの背中に回り込み、両手でしっかりと耳を塞ぐ。

次の瞬間、ジークがしなやかな肩の動きで爆弾を投げ放った。弧を描いて飛翔した黒い鉄の塊は、迷いなく扉の中心へと着弾する。


――轟音。


警備の兵士たちの断末魔すらも飲み込む爆風が、頑強な扉を紙細工のように粉砕した。破片と煙が舞い散る中、ジークは荒々しく歩を進める。その背中で、クロエは煙の向こうに潜む真実へと銃口を向けた。


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