第46話
感動の顔合わせを済ませると、ハガネさんは二人を送ってきたらしいカエデさんといったん自衛隊の車両の方に向かった。
遠目にだが、銃火器類が備えられているのが見える。
「いよいよ海開きって感じだね、ヒラクくん」
「だわ。気合い入れねぇと」
「それで武器の名前だけど、2つあるし一個ずつ名前つけない?」
「なんで?」
「そ、そんな純粋な目で返されても、おれの嗜みとしか言えないのだけれど」
「でもクリスマスってつけたよね?」
「それをキャンセルして、クリスマスはノコギリバサミにあげて、ショートナイフの方をキリスィマスィとかにするとか」
「却下。霧島の方がいいやすいまだマシだ」
「じゃあそれで」
「どんだけ気に入ってるんだよクリスマス!」
おれはクリスマスの方もかえたいの!
「じゃあヒラクくんはどんな名前をつけたいの!?」
「それは……」
恥ずかしいから周りに聞かれないようにリンくんの耳元でコソッと教える。
「un」
「……an?」
「un.字面並ぶとこいつの歯っぽいし、接頭辞でつけると欠如や取り去るを意味するから、2つで1つみたいな。wwもいいけど長いから」
しゃがみ込んで体を影にアルファベットを書いてリンくんに説明するが、言葉にすると小っ恥ずかしいなこれ。どうにかリンくんがつけたっぽくならねぇかな。
「Canny……いや賢明だねヒラクくん!すっごくいいとおもうよ!!!」
「そうか?」
「負けたよ。それじゃあ命名アン、クリスマスはそのままでいこう。レジサイドシリーズにふさわしくなった!」
「れ、レジ……なんだって?」
「ヒラクくんのシフターのリアントにつけられるシリーズ名。これはおれがつけたんじゃなくてすでに国際的な通称になってるから勘弁してね」
怪異者が持ってる装備って特有のシリーズ名で呼ばれることも多いもんな。




