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逃亡代行  作者: 横瀬 旭
最終章・あとがき・解説
40/43

アプローチ

https://note.com/yokoze_asahi/n/n2d0f5574ba02

 福山から新幹線に乗り、私は品川を目指している。


今までほとんど各駅停車か、早くて快速列車だったため、新幹線のあまりの速さに驚き、岡山から尾道まで各駅停車でとても時間がかかったのに、新幹線だとこんなに早く、なんて旅情がないのだろうと思った。


さらに、立ち乗りの乗客もいない。少なくとも客室にいる人間は、全員座席に座っている。


本社や支店があるため、物語の上では通ることを避けていた神戸や大阪に、物凄い勢いで停車する。三重県や和歌山県の方へ回って、何日もかけて尾道へたどり着いたというのに。


 品川には福山から三時間ちょっとで到着した。

川崎(かわさき)さんに何両目の、どのドアから降りるか教えておいたため、彼はそのドアの前にいるはずだ。列車を降りて金を受け取り、再び列車に乗って東京まで行く。それが私と川崎で話し合った段取りだ。


 列車がホームに流れ、時間をかけて停車した。ドアが開いて列車を降りた。川崎はいなかった。教えておいた車両の方を見た。


そこに川崎と、川崎の部下が何人か居た。私の予想通りだった。私と唯一連絡を取れる人間だから、川崎は追手と手を組んでいたのだろう。


気づかれないように私は新幹線のホームから急いで改札へ向かい、在来線のホームから仙台行きの特急列車に乗り込んだ。尾道で川崎から電話を受け『金を貸す』と言った時から、そうするつもりだった。もうこの旅は終わらせるつもりだった。だから路銀など必要なかった。


 私は宮城県の松島を目指した。逃亡を始めた頃にそこで自決しようとして、勿論できなくて「魂を捨てた」とか都合の良い事を言って「横瀬旭」を名乗り、この物語を始めた場所へ。

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