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逃亡代行  作者: 横瀬 旭
第三章(一)
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エスカレーター

https://note.com/yokoze_asahi/n/n6d06c12a0134

 私は観光客と共に島に続く長い橋を歩いている。


島にたどり着いて青い鳥居をくぐり、長い上り坂を進む。


周りには団子屋や土産屋があった。店の前でそれらを食べている人々がいた。


 また鳥居があった。それは赤い鳥居で、くぐって左へ曲がると、有料エスカレーターの乗り場があった。


エスカレーターに乗らなければ上へ行けないというわけではない。階段を使えばいいのだが、歩いてのぼるのは疲れるだろうと思い、頂上にある展望台までのチケットを買いエスカレーターに乗り込んだ。


 初々しい若者のカップルの響く声、揺れるエスカレーター。


何を考えていたのか、男の方はエスカレーターにまつわる知恵をひけらかしていた。


「川崎駅には世界一短いエスカレーターがある」だとか「大井町駅には鉄道駅では日本一長いエスカレーターがある」といったような話をしていた。


この有料エスカレーターも含めて、なぜこの近辺ではエスカレーターにまつわる話が多いのだろう。


いや、近くない、とても遠い、とてもとても遠い。


 エスカレーターは頂上まで一気に行けるのではなく、途中で途切れて島のパワースポットなどを歩いてからまたエスカレーターに乗り継ぐというものだった。


どこまで乗るかによって料金も違う。そのためかエスカレーター乗り場には必ず係員が居て、チケットを確認してもらう。


 頂上の展望台にのぼり、高台からの景色を眺めた。


歩いて渡った橋がとても低い位置で、小さくなって見えた。


白い波が砂浜に向かって走り消えた。白や赤の帆を張ったヨットをいくつか見た。


 階段で島を下った。たこせんべいを食べながら階段をのぼる女の子達とすれ違った。思えば階段がとても多く、あのエスカレーターは合理的な商売なのだなと思った。

江ノ島エスカー

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