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逃亡代行  作者: 横瀬 旭
第三章(一)
20/43

古都

https://note.com/yokoze_asahi/n/n2686c9d64f89

 観光客に紛れた逃亡者の私は、細い通りを歩いている。


凝った外観のおもちゃ屋や土産物屋に目を引かれ、甘い匂いのする食べ物屋には食欲をそそられる。しかしその誘惑に負けず、私はひたすら通りを歩いていた。


 約八百五十年前、まだこの国の政治を【幕府】というのが行っていた頃、それがこの町に設立され、一つの時代を築いた。


 「お兄さん、人力車どうですか」


車夫に声をかけられた。


丁寧な説明を聞きながら歴史のあるこの町を人力車で見て周るのも良いかもしれない。


しかし男二人きりで町を見て周っても楽しくはないだろう。


「浅草で友達と乗ったことがあるからいい」


嘘をついて断った。


 私は一人で寺社仏閣を見て周った。


遠い昔に建てられたいくつもの建物。それらは千年近く前に建てられたものが多い。しかし、目の前でそれらを見ていると、少しだけ近くに感じられるような気がした。


 色々なものを見て周って駅へ向かった。


緑色の四両編成の列車に乗って歴史のあるこの町を後にした。


このまま本線で南へ向かうつもりだったが、この地域一帯が有名な観光地ということもあり、もう少しこの町に居ることにした。


緑色の列車は単線区間を走る。


列車の壁一つを隔ててすぐそこに民家があり、人と鉄道の距離がとても近いように感じた。


 多くの文学人がこの町を愛し、家を建てて住んでいたことを後で知った。


車窓から海が見えてきた。


信号場に列車が止まった。

鎌倉

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