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どうやら元の雰囲気に戻ったようだ。
統一は気を取り直して言った。
統一「たぶん俺の予想だと…。あいつはさらわれたのかもしれん…」
圭「さらわれた…!?」
冷夏「もしかして、圭がいつの間にか寝たのも…」
統一「そうとしか考えられん。理由は二つや!一つ目は圭は前に一度寝とったさかい、眠たくないはずや!なのに寝とった…。これは睡眠薬か何かが圭の体の中に入った可能性がある。二つ目はな…」
秋次「二つ目は…?」
統一「あいつが圭をおいてどっか行くとは思わんからや!」
圭「統一…」
この瞬間、圭は言葉の束縛から解放されたような気がした。
周りの仲間も、みんな統一の言ったことに同感している。
優良もそのときは笑顔で圭に安心感を与えた。
圭たちは今後のことを考えるために圭の家に行くことにした。
もう、辺りは暗かった。
話しているうちにいつの間にか日が沈みきってしまったようだ。
道には仕事帰りの中年男が一人圭たちの前をあるいている。
やがて、その男は途中で曲がっていった。
圭の家についた。
圭はオートロック式のドアなので鍵を穴に差し込み、右に回して、そのドアは妙な音をたてながら開いた。
圭は何かきていないかポストを見た。
すると、何か黒いものを見つけた。
どうやら封筒のようだ。
いかにも、取った人に一番に見てもらえるような変わった封筒だった。
冷夏「何か変わった封筒ね…」
圭はエレベーターを待っている間、それを開けようとした。
統一「ちょっと待て!」
圭「え?」
統一が圭を止めた。
統一「罠やったらあかんやろ?」
統一は圭から封筒を取り上げる。
統一は封筒を前へ投げて、手裏剣を突き刺した。
統一「これでもう大丈夫や」
中身には『裏山までご足労ください』
と書いてある。
圭「なんだこれ?」
統一「何かあやしいな」
秋次「あれ、裏に何か付いてますよ?」
圭はゆっくりと手紙を裏にかえした。
すると
「!?」
全員は驚く。
そこに付いていたのはももが眠っている写真であった。
どこかの山で夜にとったのだろう、周りには木々が生い茂っており、真ん中に木にもたれかかっているももがいた。ももには月明かりかは分からないが、光が当たっていた。
圭「もも!?」
圭はいきなり走ろうとした。
それを統一が止めた。
統一「おい、どこいくんや!?」
圭「裏山に決まってるだろ。ももを助けにいくんだ!」
圭は必死だった。
居場所が分かったのに、行かないわけにはいかなかった。
統一「今、お前が一人で行けば相手の思う壺や。しかも、この場所ももう狙われとるやろ…。とりあえず俺の家にこい!」
圭「でも!」
統一「圭!!」
圭「…」
圭は驚いた。
統一がこんなに圭のために必死に止めたのは初めてだったからだ。
統一も必死だった。
ここで、大事な仲間を失いたくはなかったのだ。
とりあえず、圭も渋々承諾し、統一の家に向かった。




