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窪塚「この前の礼をさせてもらうぞ…」
パキッパキッと指を鳴らしながら言う。
圭「い、いや、じ、実は前のは麻倉さんのせいなんだよ!」
この主人公かなりクズである。
だが、圭もそんなことは言いたくなかった。
弱い。
自分は窪塚には勝てない。
そう思っている故に仕方なかった。
窪塚「あぁ!?何言ってんだお前!マジぶっ殺すぞ!!」
伊東「あーこいつが本田くんかー。あのねー、女の子を言い訳のダシに使うのはクズだよー。いけないんだよー?」
微笑しながら赤髪ピアス伊東は圭に言う。
圭「…」
あまりに正論をぶつけられたので言い返せない。
もし、自分が強ければこいつらなんか倒せるのに。圭はそう思う。
それも自分が弱いからだ。
窪塚「こいつ本当にクズだな。キモ」
本庄「なんだこいつ。おい!何か言い訳あるか?キモいんだよ」
さすがの圭でも少しイラッとした。
(何で全然知らねえ奴にそんなこと言われなきゃいけねえんだよ)
窪塚にならまだしもまったく話したことのない奴に言われるほどムカつくものはない。むしろ、窪塚にも怒りを覚えてくる。元々、ももを盗撮していた窪塚が悪いのだ。
窪塚「聞いてんのか?あ?」
ガシッ!
窪塚は圭の胸ぐらを掴む。
そして、圭を揺らす何度も何度も
強くなりたい。
目の前の不良たちをぶっ飛ばしたい。
周りの伊東と本庄は圭を見て笑う。
強くなりたい。
パシッ!
圭「止めろ」
窪塚「あ?」
圭は胸ぐらをつかんでいた窪塚の手をはたいた。
窪塚「あ!?なめてんのか?ぶっ殺されてえのかテメエ!?」
圭は一瞬やってしまった!と思ったが、また、怒りが込み上げてくる。
圭「俺が何をしたんだよ。悪いのはお前だろ」
圭は興奮していて、もう止められなかった。
冷静さよりも、怒りが勝っていた。
伊東「うっわー。クッズー!」
本庄「やるかこいつ。勝ったらその子を貰おうぜ」
伊東「おおおおお!いいねえ!」
二人だけで盛り上がる。
圭「お前ら卑怯だな。三人でしか勝てねえのか?」
勝算がない。何とか揺さぶって少しでも有利にしようとする。
しかし、チッと舌打ちした窪塚は
窪塚「こいつ潰すぞ。こいつを縛ってこいつの前でその女を犯してやる」
犯す。
この一言で圭は完璧に切れた。
圭「あ?こいよ。このクズ共」
圭は恐れない。
それは大切なものができたからかもしれない。
とりあえず圭は不良らを殴りたかった。
殴りたくてたまらなかった。
圭はとっさに伊東を殴る。
圭が思った中で一番に感じたからだ。
だが、その後
窪塚「オラァ!!」
圭「グフッ!」
本庄「ほーらよっ!」
圭「カハッっ!!」
本庄と窪塚に殴り、蹴られた。
もも「圭!」
だが、圭は痛みをほとんど感じなかった。
殺してやりたい、そう思うくらいだった。
もう強いだの弱いだの関係ない。
自分の命なんでどうにだってなる、ともう自暴自棄だった。
本庄「ブホッ!?」
本庄を殴る。
しかし、
圭「…ッ!?!?!?!?!?!?!?」
とっさに頭に大きな重みを感じ、その後すぐにふらついた。
窪塚「死ねよ!コノヤロー!」
圭は近くにあった廃棄処分される予定のパイプいすで殴られていた。
フラッとふらつく。
(くそ!このままやられるかよ!)
ももは逃げずに応援している。
これで負けたらももが危ない。
何としてもここで倒れるわけにはいかない。
圭は勝つため、守るために倒れない。
圭は近くにあったほうきを持つ。
その時
圭「え――…」
圭は自分の様子が何かおかしいと思った。
(殴られたからか。…違う)
何か。
何がある。
この感覚。
このほうきに何があるというのか、いや、これはどうみてもただのほうきだ。
ともかく圭はほうきを振るう。
勝つために、守るために。




