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圭「ここか。南の海岸」
圭と優良は南にずっと南下して、海岸まできた。
優良「け、圭さん!あれ!」
優良が指をさす先には小さな島があった。
圭「島!?あんなところに…」
圭は驚いた。
圭は一度ここにきたことはあるが、島なんて見あたらなかった。
あるとしても、本当に小さな孤島があるくらいである。
しかし、いま二人の前にある島はまるで人が住めるような、名前が付いてもおかしくない大きさだった。
圭「なんで…こんなに大きな…」
圭がそう呟いた時。
「お前か、本田圭というのは」
後ろから声をかけられる。
青年のようだ。
圭「…!?」
思わず圭は身構えた。
中年「えらい弱そうなやつやの」
もう一人青年のとなりにいる中年の男が言う。
優良「圭さん!」
圭「あの島にももはいるのか?」
圭が二人の男に尋ねた。
青年「知らね」
中年「それよりもお前は、少しくらい楽しませてくれるのかな?」
そう言って中年の男は構えた。
圭「くるぞ!」
優良「はい!」