63・二刀流封じ
(それにしても二刀流とは驚きでーす!ミラージュが通じなかったです。でもなかなか楽しくなってきたです!)
直線軸をずらし手首の返しで素早く斬りこむと、黒マスクは小刀でオルレアンの剣を抑える。
(ほう!教科書通りのアタホ[統制]ね!付け焼き刃では無いようでーす!」
オルレアンがやや後ろに荷重を移し、タメをつくり飛び出す予備動作を取る。
(二刀流は連動して動いていると強いですが、物理的に離れると一瞬“間”が出来まーす!はい、そこ!」
左の大刀で斬りかかる時に一瞬の隙が出来る!
「ヤッ!」
“バッ!カラン!”
「おう!何と!」
黒マスクは一撃を避け大刀を手放し、後ろにステップした。
離した大刀はオルレアンの剣に当たって跳ね返り、素早く拾われた。
「おう!離すとは思わなかったです。なるほどその手があったです!」
(よし!じゃあ次の手でーす)
今度は退がった黒マスクに間合いに入るかどうかのギリギリで、攻撃する振りのフェイントをかける。
黒マスクは守備の小刀を前に出し警戒する。
「ガァー!」
そこに素早く左半身を突っ込みながら、小刀にガントレットを思い切り叩きつける。
その後は素早く間合いを外し、周りこみながら怒涛の攻撃を放つ。
黒マスクの小刀を持つ右手は痺れて動きが鈍くなっている。ほぼ普通に一刀を相手にしてる状態に持ち込んだ。
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「すっ!、凄い!」
イオリがオルレアンの動きに目を見張っている。
「二刀流の抑え方なんて私気が付かなかったわ・・・」
「稽古で手一杯だったからしょうがないよ」
「二刀流は死角無しの最強かと思ってたのに・・・」
「最近、ダルタニャーン剣聖に色々聞いているけど、向こうでは空いた片手に短剣を持ったりするらしいぞ」
「結構、二つ持ちがメジャーなのかもね。2人とも楯とか手甲とか使ってるもんね」
「日本より対策案があるのかもな」
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徐々に右の小刀のスピードが上がり、左の大刀とリンクし始めている。
(クッ!まずいですね!回復が早いです・・・ほんとに新新造人間の身体能力は、旧型と比べて高すぎでーす!)
大小の薙が完全にリンクし波のようにオルレアンに襲いかかる。
(残念ですが、これはここまででーす!)
“バッ!”
オルレアンが大きく下がり左手のガントレットを突き出し、素早く剣先を地面に付け足元を牽制する。
剣先で結界を張り、間合いを仕切り直したのだ。
(はぁ〜普通なら勝負はついているのですが、まぁしょうがないですね、それにしてもあの身体能力は侮れないでーす)




