58・違い
「剣道と試し斬りって何が違いますか?」
食堂で皆んなとお茶をしている。
玄米茶がうまい!
桃じいちゃんも亀○のどら焼きを差し入れしてくれて、一緒にお茶をして居る。
ビシッとした仕立ての良いスーツを着ている。
いつもは成桃堂で相談を受けて居るのだが、今回は視察だったのでしょうがなくスーツで出席したそうだ。
桃じいちゃんはエムオスの相談役だけで無く、ソコシャナル・プラド・レイベトン・ゴッチ・・・・などなどの相談役でもあるらしい。
財界の裏の大物だった・・・
コーヒーとブルーベリーパイを食べて居る無二剣聖が、俺の質問に質問で返した。
「じゃあ答え合わせだ!和光君はどう思うのかな?」
「うーん・・・何を求めるか?ですね。実物の刀を使って物を斬る技術と、対人戦での駆け引きと打突の速さですね」
「そうだな。日本刀の本来の機能の習得が試し斬りだ。刀の刃の向きの意識と・・・実は手の内・体移動と捌きも微妙に違うんだ。これは刀ではなく無く竹刀を使っているので、どうしてもしょうがないところだな」
「では剣道と居合をやればどうでしょう?」
「形稽古が悪い訳では無い。素晴らしく良い形はごく少数だが存在するが・・・試し斬りをやらず空間のエア居合だけだと“答え合わせ”が出来ていない状態だと思うぞ。自己の評価と実際のレベルにズレが生じる恐れがある」
「振った時にビューっと音が出るから斬れてる。っとは言わない」
「少しでも刃筋が狂ったりすれば刀が途中で止まったり、曲がったりしますからねぇ」
「そう、圧倒的にリアルな現実が待ち構えているんだよ」
「エア居合の人も斬って欲しいですね」
「彼らは昔から試し斬りを馬鹿にするからどうかなぁ?そのエア居合が盛んになって、“ただの刀法的な踊り”の演舞になっちゃったんだけどね」
途中で政府機関の人が桃じいちゃんと無二剣聖・ダルタニャーン剣聖を呼びに来た。
このまま霞ヶ関に移動し会議になるらしい。
入れ替わりで厚子さんが主任達と共に、う○ぎやのどら焼きを持って食堂に入って来た。
どら焼きパーティーか?w
エムオスのクラフト部・Aスタイルから外装の装着された千織がテーブルに置かれる。
一言で言うと地味な外装だが、良い意味では無駄が無い。
それぞれ長さ形は違うが全員、黒鞘に黒柄の外装だ。
名前を呼ばれ剣を渡される。
周囲に人が居ない場所で壁を向く。
鯉口を切りゆっくり抜いてみた・・・
綾波よりバランスが良い。
コオジによると強度が上がったので少し薄くしてあるとの事だ。斬った時の刃の抜けもかなり良さそうだ。
その後に実際に斬って見ると硬さがわかった。手のひらに感じる振動が千織の方がダイレクトだ。
剣に一本通った張りがある。
素晴らしい!
オルレアンとラクシュミーも厳しい顔をして色々試している。
納得したようだ。
「素晴らしいでーす!」
「現状で最高の剣ねー!」
コオジもホッとした顔をしていた。




