43・まとめ弍・八方の位・遠山の目付
「嫁さん達、おはよーございます!」
「旦那様、レニちゃん、イオ、おはよーございます!」
「だっ、旦那しゃま、小桃姉しゃま、イオリン、おはよーごじゃりましゅ!」
「だっ、旦那ちゃま、こもーレニたんおはよーございます!」
「皆さん日本代表おめでとーございます?」
「めでたい?」
「う〜ん・・・」
「正直微妙よね?お父さんが居なければ、胡散臭くて信じないもん」
「そうよねぇー、剣聖2人がバックに居るから、世間様は信用してるのよね」
「まぁ、そこはなるようにしかなりません!サラリーマンは辛いのです!」
「社畜乙!」
「さぁ、稽古を進めましょう!八方の位です!」
「八方美人?」
「その八方です。周囲に敵がいると仮定し留まらず切り進む稽古です」
「複数になるんだね」
「正面を斬ったらすぐ返して後ろを斬る!ランダムな順番で方向を変えます」
“シュタ!”
「1人斬ったらそのまま次の敵への構えとするので、刀を大きく振り回さない!常に自分の剣は自分の正中線に置いておくと、多人数相手でも隙ができません」
「なるほど!」
「例えば敵が3人居たとします、その3人が常に重なるようにすれば一対一であると言う事です」
「えーっと、お団子にする?」
「そうです!小桃さんいーところに気が付きました!我々は団子の串になるのです!?
「いえっさー!」
「えっさー!」
「ほいさー!」
「それと重要なのは目付です!1人の敵を凝視してはいけません!遠くの山を眺めるように全体をぼんやりと視野に入れます。コレを遠山の目付けと言います」
「ほう!」
「1人に集中してしまうと、死角からの攻撃に気付けません!コレにより、動き出しの影を敏感に察知出来るよになります!」
「なるほどねぇー」
「多人数相手では1箇所に留まるのは死を意味します!」
「ひぃーー!」
「いわゆる“居付く”ってやつだね!お父さんが言ってた!」
「斬ると同時に相手の横をすり抜け前進します。これにより高価な防具などに頼らず多人数を制圧出来るようになります」
「ポジショニングが大事なのね」
「スピーディーにね」
「移動には脱力など重力を利用します。刀の重さを腕力でなく重力も乗せ、落とす事で体重の乗った重い斬撃になります」
「ほうほう!」
「インパクトの瞬間にギュッと握り手の内を締める!と言われるますが嘘です!握り直すと刃がズレるのでしっかり握って下さい。インパクトの時だけ握り直すのは禁止です!」
「へぇー」
「そうなんだー!」
「なるほど」




